火星の極地をマッピングする予定の円形軌道に達するのを待つ一年の間にマーズ・グローバル・サーベイヤーMGSのマーズ・オービター・カメラ(MOC)は、ピクセル当たり2メートルないし20メートルの(7から66フィート)の分解能を持った1170枚の写真を撮りました。
1997年9月と1998年9月の間に得られたこれらの写真は、NASAに現在保管されて、一般にはPDSファイルで(http://ida.wr.usgs.gov/)で入手できます。 これらの写真は、一般にバイキングやマリナーから得られた以前の写真と比較すると格段に品質が向上していますが、最新の写真はMOCの焦点が合っている事や正しい高度380 km(235のマイル)で作動していることを立証しています。 上の左の写真は、バイキング軌道船が撮った幅83Km(52マイル) のEscalanteクレーターです。 中央の写真は、火星の赤道部黄経245°W に位置するこのクレーターの底の部分をMOCによってマッピングミッションが開始される前に解像度ピクセル当たり9.4メートル(31フィート)で撮られたものです。 右の新しい写真は、初期のMOCの写真に写っている穴の1つを、ピクセル当たり1.8メートル(6フィート)の解像度で覗きこんだものです。 右の新しい高解像度の写真は、幅わずか1.5キロメートル(0.9マイル)をカバーしており、左の写真では比較的になめらかに見えるクレータの底が、このスケールで見ると実際には、もし人がこの地域をハイキングするならば全くでこぼこであることに気づくだろう事を示ています。 最新の写真では、初期のMOCの写真では見られなかった、小さく明るい風紋のある砂丘も示しています。 写真MOC2-120aは、バイキング軌道船が撮った381s62と379s47の合成です。そして、MOC2-120bはマーズ・グローバル・サーベイヤーのマーズ・オービター・カメラMOCが撮った写真SPO-2-382/04の副枠になります。 写真MOC2-120aと写真MOC2-120bにおいては、光は右上から当たっており、写真MOC2-120cでは、左から当たっています。 http://mars.jpl.nasa.gov/mgs/msss/camera/images/4_15_99_escalante/index.html |