今朝6時頃に月が火星の北側3度52分を通り過ぎました。
今夜、満月を見上げて下さい。満月の少し西側(右側)に見える赤い星が火星です。火星のまた少し右側に見える白っぽい明るい星は、乙女座のスピカです。 満月と火星とスピカが3つ仲良く並んでいる光景が見えるはずです。 満月と火星がこんなに近くに見えるという事は、何を意味しているのでしょう。 満月が南中する時(最も高く上った時)太陽は観測点の真裏にあります。つまり地球を中心にして月と太陽がちょうど反対側に位置している事が解ります。 その満月のすぐそばに見える火星も同じ事が言えます。つまり地球を中心して太陽と火星もほぼ反対側に位置しています。 惑星がそのような位置にある事を「衝(しょう)」と言います。火星は4月25日に衝を迎えたばかりで、現在地球から見て太陽と真反対側に位置しています。 そして火星は5月2日に、2年2ヶ月に一度の地球との最接近を迎えます。 火星は満ち欠けがありませんので、太陽との位置関係がのみこみづらいのですが、今夜のように満月のそばにくる時に、月の位置から考えていくと太陽と地球と火星の位置関係が少しは理解しやすいと思います。 ちなみに4月は、2回の満月がありました。1回目は4月1日で2回目が今日30日です。2度目の満月の事をブルームーンと呼びます。 |