NASA NEWS 5月7日


  ハッブルが撮った銀河をまわるリング。

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 宇宙望遠鏡科学研究所の天文学者は、一般の人にNASAのハッブル宇宙望遠鏡が何処に照準を向けるのかを決める機会を与えています。

 8,000通のインターネットによる投票にしたがって、ハッブルはすでに候補リストから最も人気がある目標物の多彩写真をクローズアップしてきました。

この写真は、驚くべき「極軌道リング」を持つ銀河NGC4650Aです。

 1億3000万の光年離れた場所に位置するNGCは4650Aは、100ほど知られている極軌道リングを持つ銀河の1つです。

 それらの普通でない円盤状リングの構造は、まだ完全には理解されていません。

 1つの可能性として、極軌道リングが遠い昔おそらく10億年前に2つの銀河間の巨大な衝突の残り物であるだろうということが言えます。

  1つの銀河が、中心にある古い赤色星の回転する内部円盤になって残りました。

 一方、もう一つの小さいほうの銀河は、あまりに近づきすぎて多分激しく傷つけられたか破壊されてしまったのでしょう。

 衝突の時、小さい方の銀河からガスが剥ぎ取られて大きい方の銀河に取り込まれ、新しい塵のリングと銀河と恒星を形成しました。そしてそのリングは、銀河内部を古い円盤のほぼ直角の軌道(極軌道)で回り始めました。

 このNGC4560Aの写真に写っている我々がほぼ真横から見ている極軌道リングは、ハッブルの第2ワイドフィールドプラネタリーカメラで3つの異なる色のフィルター(青、緑、近赤外線を通す)を使って撮られたたものです。        


http://oposite.stsci.edu/pubinfo/pr/1999/16/



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