午後半ばに作られて翌日には無くなっている高さ8キロメートル(5マイル)の物は何でしょうか?
それは、火星の塵旋風です! 左上の画像(上段のMOC2-141a)の中の矢印は、世界測地学キャンペーンの間にマーズ・グローバル・サーベイヤーのMOC広角カメラで監視された最高(8km、5mile)のたくさんの塵旋風を指しています。 上の2枚の画像(上段のMOC2-141aとMOC2-141b)は、北Amazonis Planitia領域内の北緯36°西経159°付近が中心になっています。 各画像は、幅88キロメートル(55マイル)をカバーしており、中央左にある一部が埋まっているクレーターのような同じ地形も写っています。 それぞれの画像には、もう一方には見あたらない地形が写っています。これらが塵旋風です。 各風景は、左下から太陽で照らされています。したがって、高くそびえているどの塵旋風も、右上の方へ長く暗い影を投げています。 「ムービー」(下段のMOC2-141c)は2つの画像を比較する動画です。 この「ムービー」を見るとき、一部が埋まったクレータのような永久的な地形は動きかせんが、一方の画像に見える塵旋風はもう一方の画像には見えない事に注意して下さい。 様々な塵旋風が、2つの画像両方で見られます。 2枚の画像を比較すると他にも明らかに表面の明るさの変化が見られます。これらは、地上に漂っている小規模の塵の煙が風によって巻き上げられている場所だと思われます。 これのら画像は2日間隔で、最初に1999年5月13日に次に1999年5月15日に撮られました。 大塵旋風は、20年前のバイキングの画像にも見られることからこの地域で発生する事が知られています。しかしMOCによって新しく繰り返された調査は、この塵旋風の形や発生の更なる情報を与えています。 塵旋風は、この場所を横切って移動する円柱形の風の渦ですが、塵を巻き上げてミニチュアの竜巻のように見えます。 |