NASAの流星サンプルお持ち帰りミッションと観測データ募集について
NASAの科学者達は、しし座流星を捕らえて持ち帰ろうとしています。 11月17日雲のずっと上の方にいるNASAの気象観測気球がしし座流星を待ちかまえる位置にいます。 その目的は、流星体を捕まえて損なわれない状態で持ち帰る事です。 「成功の見込みは小さく、おそらく10 %未満でしょう。しかしもちろん見返りは、とても大きいものです。」と、NASAのマーシャル宇宙飛行センターのこの計画のリーダーのデイビッドNoever博士は語りました。 実験の目的の1つは、「生命の要素」である有機的化合物や他の分子が、テンペルタットル彗星の塵の中に存在するかどうかを知ることです。 我々が地球上で知っている生命に必要なアミノ酸や他の有機分子は、流星体や彗星に共通してあると考えられています。 多分彗星内部ではその化合物は生育しないでしょうが、それらは何億年も前に地球に生命の起源を運び込んだかもしれないのです。 科学者達は、先の1月地球の軌道を通過した彗星が有機化合物を含むかどうか、またしし座流星が大気の中で燃え上がるときに有機分子がつくられるのかどうかを、知りたがっているのです。 これらの疑問に答える為にマーシャル宇宙飛行センターの研究員達は、テンペル・タットル彗星の破片を捕まえたいと考えています。 「火曜日の流星雨は科学者達のルームサービスのようなものだ。我々の代わりに彗星に行って、(塵を)我々の所へ持って来てくれる。」と宇宙生物学研究所のメンバーのデイビッドNoever博士は語りました。 科学者達は、ヘリュームで満たされた気象観測気球に搭載された「エアロゲル」で作られた収集器を使います。 気象状況が許せば、気球はマーシャル宇宙飛行センターを、11月17日午前2時(アメリカ中部標準時)に上げられる予定です。 ペイロードには、流星体収集装置やCCDビデオカメラなどがあります。 気球は、4時間を使って最高高度100,000フィートに達します。 市街の光から遠く離れた 雲のずっと上の方では素晴らし景観になるはずです。 この飛行からの生中継ビデオが、一般市民にしし座ライヴ・イン・ヨーロッパとして公開されます。 この生中継はRealVideoフォーマットで11月17日(0200 CST)0800(世界時)日本時間17日午後5時頃に開始されます。 また、NASAの東アジアを飛行する航空機からのビデオと画像が、そのウェブ・サイトにアップされます。 「エアロゲル」は、既知の固体の中では最も軽いもので、彗星から壊れやすい粒子を 壊さずに 捕らえるために最高の物質と思われます。 高速度の塵粒子が「エアロゲル」に衝突するとき、その素材の中に自体を埋め込み それ自体の長さの200倍もの人参型の跡をつくります。 「エアロゲル」は半透明ですので、科学者は小さい粒子を発見するためにこれらの跡をたどります。 ------------------------ ------------------------ NASAは皆さん達の観測結果を求めます。 今年のしし座流星群に関して、Science@NASAは、流星カウントや画像やビデオなどの観測結果をアマチュア観測者から集めます。 我々は、11月18日と19日の科学ニュース見出しの主題に皆さん達の観察結果を使う予定です。 もし参加したければ、観測方法と記録方法に関する簡単な指示に従って下さい。 それでは、流星雨の後、このページに戻ってきて あなたのデータを提出して下さい。 http://science.nasa.gov/newhome/headlines/ast16nov98_3.htm |