NASAのマーズ・ポーラー・ランダーの飛行管制官は、この探査機の12月3日火星到着の為の航路微調整を行なう次期スラスター燃焼の日程を10月20日に設定しました。
探査機は調子良くかつ正常に動作しています。 10月9日土曜日、探査機の誤り保護ソフトウェアが、勢制御ソフトウェアと探査機がその時に動作していた指令との間の誤った作用に反応してランダーをセーフ・スタンバイ・モードに入れました。 飛行チームは、その日のうちに探査機を正常なオペレーション状態に戻すことに成功しました。 カリフォルニア・パサデナのNASAのジェット推進研究所とコロラド州デンバーのロッキード・マーティン・アストロノーティクスの飛行チームによるこの探査機のデータの詳細にわたる解析で、このランダーは、先月マーズ・クライメート・オービター損失の一因となったのと同じ単位変換エラーをしていないことが確認されています。 マーズ・ポーラー・ランダーのチームは、この数週間を探査機が無線送信機を使って地球と直接通信を行なう初期ミッションのプランニングに費やしました。 このチームはまた、現在軌道を回っているマーズ・グローバル・サーベイヤーを通信中継衛星として使う計画の作業も行なっています。 プロジェクト・マネージャーは、ポーラー・ランダーの全ての科学目的が達成できると信じています。 今週このチームは、火星表面での初期ミッション段階の試験と訓練の行程に入っています。 エンジニア達もまた、このミッションの突入・降下・着陸段階を実証するシミュレーションテストで再考察しています。 現在マーズ・ポーラー・ランダーは、火星まで2360万キロメートル(1470万マイル)の所を火星との相対速度秒速4.6キロメートル(時速10,300マイル)で接近しています。 マーズ・ポーラー・ランダーの現在位置 http://mpfwww.jpl.nasa.gov/msp98/news/mpl991011.html |