NASA MGS MOC Release No. MOC2-189, 15 November 1999

マーズ・オービターカメラが撮った火星南極の構造土。

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へこんだ南極冠の裂け目に閉じ込められた残霜が、火星のはるか南の領域にあるMalea Planumの新しい写真の中に写っている多角形模様の鮮明度を高めているのです。

このシーンはマーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)によって撮られました。

1999年10月にオービター・カメラ(MOC)は、大小の多角形模様で覆われた比較的なめらかな火星の部分(平野)を写しました。 小さな多角形模様は大抵が衝突クレータで覆われた古い地表(例えば上と中央下)で見られます。一方大きい多角形模様はクレータの間ではっきりと見えています。

(注意:多角形模様は小さ過ぎて低解像度画像では見えません。クリックしてフル解像度画像を見て下さい)

火星の南半球は春です。この領域は最近になって霜による冬の色合いが下の方から出現しました。

見えているそれぞれの多角形模様の縁を作っている割れ目の中に霜(明るい物資)が残っています。

この画像は、幅がわずか1.5km(0.9mi)の火星の狭い帯の領域をカバーしており、解像度は3メーター(10フィート)です。

このような多角形模様は地球の北極や南極地方では一般に見られ、それらはたいてい地下の氷(すなわち凍った水)の存在を示すものです。

多角形模様は、地上の氷が何年、何十年、何百年もかけて凍ったり解けたりするのを繰り返して形成されます。

多角形模様がここに写っているMalea Planumの全ての表面で見い出されるという事実は、氷はそんなに深くは埋まっていない事を示しています。何故なら写真で上に見えるクレーターは、薄い(2、3メーターもしくはヤード)物資の単板だけで覆われているように見えるからです。


上で紹介した画像はここで入手できます。

         
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