NASAのガリレオ探査機は、木星の氷の月エウロペとのフライバイに
成功して新年を開始しました。
ガリレオ探査機は、1月3日太平洋標準時午前10:38にエウロペの高度351キロメートルを接近飛行しました。 ガリレオ探査機は正常に動作しており、その観測装置がエウロペ周囲の磁場や荷電粒子の観測を完了したことが明らかになっています。 これらの観測装置は、エウロペの氷の地殻の下に存在するかもしれない海の中で起こる電流の為に起こる可能性がある磁気擾乱を検知するように設計されています。 水は生命に必要な成分の1つである故に、エウロペに液体の海が存在する可能性は興味があるところです。 フライバイの間はガリレオ探査機はエウロペの後側に回り込んでいたので、電波信号はしばらくの間途絶えていました。 科学者達は、探査機がこの「サイレント・ゾーン」に入った時の状況を利用して電波信号の変化の仕方を研究しました。 これらの電波科学実験は、エウロペの電離層(月を取り巻く荷電粒子の領域)や他に存在する可能性がある大気のことを我々を教えてくれます。 ガリレオ探査機の予定表では今朝の木星の火山性の月イオの観測と、他に木星の3つの小さな自然の衛星(アマルシア、テーベ、メティス)の観測が今晩予定されています。 今回のフライバイの際に収集された全データはガリレオ探査機のオンボード・テープ記録装置に保存されます。それらのデータはこれから数週間をかけて地球に送られてきます。 ガリレオ探査機は、1995年12月から地球に前例がない写真や他の情報を送りながら木星とその月の軌道を回ってきました。 http://www.jpl.nasa.gov/galileo/news/status/status000103.html http://spacescience.com/headlines/y2000/ast03jan_1.htm |