1999年12月中頃から、マーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)に搭載された火星軌道カメラ(MOC)は、1999年12月3日に着陸を試みて消息を絶っているマーズ・ポーラー・ランダーの運命の形跡を見つけることを期待して、その着陸ゾーンである76°S, 195°Wの写真を撮ってきました。
これらの写真を撮るために、MGS探査機は通常の天底捜索航路を数度だけずらしました。 第一段階は、1999年12月24日に完了しましたが、何も見つかりませんでした。第2段階の広範囲な捜索が、マーズ・サーベイヤー・オペレーション・プロジェクトの要請で2000年1月初旬に開始されました。 最初の図(写真A)はMOCによって捜索された領域を示しています。 ここに示される全写真は、上が北で左が西になっており陽光は左上から照しています。 楕円枠は、ポーラー・ランダーが着地した可能性のある領域を示しています。 広い楕円枠は、NASAのラングリー研究センター(LaRC)によって導き出されたものです。 2つのさな楕円枠は、マーズ・ポーラー・ランダー契約会社(ロッキード・マーティン・アストロノーティクス(LMA))によって計算されたものです。ました。 最も小さな楕円枠は、1999年12月半ばに ポーラー・ランダーの回収が試みられた直後にMOCチームに与えられた目標です。 1999年12月26日をまでで得られた全てのMOCの画像は、この最も小さな楕円枠内を目標としたものです。それらの画像は火星の「午前2時」と「午後2時」の太陽光の条件が良い時に撮影されたものですが、もちろん使えるのは「午後2時」のものです。 2000年になって、着陸時の更に精度を増した突入パラメータ−や大気条件が、さまざまな飛行軌道の調査を可能にしています。 LMAが修正した楕円枠は当初の楕円枠からずれています。またLaRCのものははるかに大きくなっています。 上で示される2つのより大きな楕円枠は、2000年1月の第2週目に開始された火星の「午後2時」をターゲットとしてMOCチームに与えられたものです。 写真A Small: 325 KByte version Large: 1.0 MByte version 第2図のオレンジ色で示される写真Bは、12月半ばから2000年1月17日までMOCによってカバーされた領域です。 個々の画像の間の隙間は、探査機の位置予測で不確実な事が起こった為に地球に送信されるデータが損失して起こったものです。 写真B Small: 315 KByte version Large: 1.0 MByte version 3番目の図写真Cは、2000年1月17日までに得られたマーズ・ポーラー・ランダー着陸予測地点をカバーするMOC画像のモザイク写真です。 ここでは、あなたのウェブ・ブラウザにフィットするように2つの大きさの画像を得ることができます。1つは、1ピクセル当たり1.5メーター(5フィート)の写真を1ピクセル当たり15メーター(49フィート)に縮めたもの、もう1つは1ピクセル当たり30メーター(98フィート)に縮めたものです。 このモザイク写真の中で最も明白な特徴があるのは、左下の方へ向かうモザイク写真です。ここではクレータのような4分の1の円形の陥没を見ることができます。 この活動で、南極地域の330平方キロメートル(127平方マイル)以上のが1ピクセル当たり1.5メーターで撮像されてきました。 写真C 30 m/pixel (315 KByte) version 15 m/pixel (1.3 MByte) version 4番目の図写真Dは、マーズ・ポーラー・ランダー着陸ゾーン内の多様な領域のテクスチャーを示しています。 それぞれ6個の枠が示す領域は同じサイズです。丸い丘、穴、峰、小峡谷や干渉縞の地表などが全ての写真で見られます。 写真D 3 m/pixel (360 KByte) version Full-resolution (1.5 m/pixel; 1.0 MByte) http://mars.jpl.nasa.gov/mgs/msss/camera/images/1_24_00_polarlander/index.html |