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NASA NEWS 2000年11月6日

カッシーニ探査機が撮った木星の自転の連続写真。




この9枚の狭角度天然色写真は、木星が360度以上自転する時の様様な姿を写しています。
この連続写真の中で見られる最小の造形は、およそ380キロメートル(236マイル)以下です。

地球の2倍以上の速度で自転する木星は、およそ10時間で1自転を完了します。

これらの写真は、2000年10月22日と23日に撮られました。
写真は上段の左から右それから次段の左から右へと連続しており、木星の雲の形は左から右へと動き惑星の夜側へ回り込む端で消えるまで見えています。

木星で最も目立つ形は、3番目フレームの昼側から見えている大赤斑です。
1時間40分後に撮られた4番目のフレームでは、大赤斑は惑星の自転の為に東側に移動しています。大赤斑は次のフレームからは見えなくなりますが、木星が3フレームから1自転を完了する最後のフレームでまた見えています。

日々刻々と変化する地球の雲と違って、木星の冷たく厚い大気の中の雲は、長い間変化しません。それで1自転後に撮られた次の写真も前と非常に似ています。
しかし、これらの連続写真をアニメ化すると、ある緯度では東から強風が吹き、ある緯度では西から強風が吹いているのを容易に見ることができます。

そのような差動は、ここにある静止画でも見ることができます。
例えば大赤斑の雲は反時計まわりに回転しています。
大赤斑の北東で吹く西向きの強風は、赤斑周囲で向きを変えて下の方へ流れる雲の乱流(4番目の写真で見えています)を形成しています。それは急流の川の中にある岩の周囲で水の流れが変わるようなものです。

木星の赤道帯は現在明るい白色をしており、地球の絹雲のような雲があることを示していますが、それは水氷からできているのではなくアンモニアでできています。
この様子は、木星の赤道領域が現在の北領域のような褐色がかった色合いをしていた20年前の木星の姿とは非常に違っています。


画像はここで入手できます。





     
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