1997年10月18日付けの CNN の記事から

カッシーニ探査機は星を道しるべにして宇宙を航海します。



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    地球では初期の開拓時代に、星を道しるべにして航海を行いましたが、カッシーニ探査機も同じ方法で土星へと宇宙をめぐっています。

 何百万もの恒星のデータが、これまでにステラ・レファレンス・ユニットによって処理されて、これらのデータが探査機の進路決定しています。

 今日の探査機の状態を、カッシーニプログラム副マネージャーのロナルド・ドラッパー氏は、「エクセレント!」と特筆しました。

 カッシーニの全システムは、打ち上げ時から初期段階の航海の間までエンジニアによってチェックされています。

 電波科学研究の為に非常に安定したダウンリンク用規定周波数を発振させている超安定発信器も正常に作動しています。

 カッシーニに搭載されている無線受信機ディープ・スペース・トランスポンダーは、地上管制室からの指令を受信して正確に動作しています。

 半導体記録装置から打ち上げ時のデータが再生され解析されることになっています。

 打ち上げデータは、カッシーニプラズマ分光計、復号赤外線分光計、磁気圏撮像器などの、いくつかの計器を使って今週公開されることになっています。

 現在の計画では、今週遅くにハイゲンズ探査装置がチェックされます。

 宇宙船の対地球速度は、およそ秒速4.2キロメートル(およそ時速9,170マイル)でず。

 この速度は、これから2〜3ケ月間をかけて徐々に減速する予定です。

 NASAのディープ・スペース・ネットワークは、カリフォルニア、スペイン、オーストラリアに設置された口径34メートルのパラボラアンテナを使って、カッシーニとの通信を行います。

 カッシーニ探査機は、ケープカナベラルから日本時間10月15日午後5時43分に打ち上げられました。




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