1997年10月28日付けの CNN の記事から

カッシーニ探査機のアンテナ切替え成功。



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    カッシーニ探査機は、非常に良好な状態で惑星土星へと宇宙の旅を続けています。

 地上管制室も、多種のフライト・システムのチェックを完了しました。

 「探査機はすばらしい動作を行っている。」と、カッシーニプログラム副マネージャーのロナルドドラッパー氏は語りました。

 カッシーニの、3つのプラズマ・アンテナも完全に開かれています。

 さらに管制官達は、カッシーニの打ち上げ段階で ラングマイアー 計測器の展開が成功していることを確認しました。

 電子の密度や温度を計るこの計測器は、土星の磁気環境の研究を導く科学装置です。  

 ロワ大学でこの研究の 第一人者の ドナルドガーネット博士が、この展開の成功と確認を祝ってローカル・プロジェクト・メンバーとして迎えられました。

 管制官達は、第1低利得アンテナから第2低利得アンテナへの切り替えに成功し、数デシベル信号強度が増しました。

 探査機のこの2つのアンテナの切り替えは、地球と探査機の相関的な動きによって生じる幾何学的な必要条件の為に行われます。

 2つのアンテナの切り替えは、ミッションの間は何度も行われます。  

 初めての機器メインテナンス・シーケンスからのデータが再生され、良い情報を示されました。

 探査機の太陽を基準にした速度は、秒速2.65Km(およそ時速 59400 マイル)です。  

 太陽は、私達にとっては動かない対象物なので探査機の速度は、これからの状況報告においては、太陽との相対速度で表示されます。

 カッシーニは現在、地球から 4700万キロメートル 以上(3百万マイル以上)の位置にいます。

 カッシーニ探査機は、フロリダのケープカナベラルから日本時間10月15日17時43分に打ち上げられました。




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