アメリカの探査機は、人類が火星の昔からの謎のいくつかを解き明かす為に火星とランデブーを行い今年2度目の成功を果たしました。
地表に着陸こそしませんが、2年間火星の軌道を回るマーズグローバルサーベイヤーは、火星の大気圏にアメリカ東部時間午後9時30分に到着しました。 到着後、探査機は、メインロケットエンジンを22分間噴射して速度を落として軌道に入りました。 軌道投入操作の途中で、探査機が火星の裏側え回り込みおよそ10分間、地球と無線通信ができなくなりました。 無線通信が回復して全てが順調であるという信号が受信されると、パサデナの本部と同様に、司令部を設けているデンバーやコロラドのジェット推進研究所のオフィス内で拍手喝采がわき起こりました。 2つが2つとも完璧です。無線信号は思っていたよりも強力でしたと、火星探査マネージャーの、ドナ・シャリーは、この夏NASAのパスファインダーによって火星への着陸が成功した事も併せながら述べました。 探査機は現在、火星の楕円軌道上を回っていますが、この後400回、回るうちに、徐々にその直径を縮めていき、円形軌道に変える作業を行います。 探査機が完全な任務を遂行するためには、円形軌道に乗ることが必要です。 その為に、グローバルサーベイヤーは、火星の大気との摩擦でスピードを落としていく「エアロブレーキング(空力制動)」と呼ばれる少し冒険的なテクニックを使います。 今回の行程は、幾分難しくなるかもしれません。というのは、衛星を打ち上げた時に、壊れた金属片がソーラーパネルのヒンジに、ひっかかっているという事実があるからです。しかし、JPLの科学者達は、この問題は克服されるだろうと信じています。 |