1997年7月14日付けの CNN の記事から

ローバーはスタックから脱出成功。



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 人為的エラーとソフトウェアーのバグが原因で、ヨギという岩の上に車輪をスタックさせていた、マーズパスファインダーのローバーは、土曜日の早朝に、その状況から脱出しました。

「我々は、ローバーの映像を取得して、ヨギから離れているのを確認した。」と ジェット推進力研究所のプロジェクトマネージャー代理のブライアン氏は語りました。

 自慢げの管制官達は、そのずんぐりした、岩の科学的成分を,エックス線器具を使って解析できる位置へ、ローバーは移動したと述べました。

「われわれは、次の日かそれ以降には、ローバーを元の位置へもどすことができるだろう。」とマーヘッド氏は、言っていました。

 その動作は、およそ一時間も前に、起こるはずだったのですが、ローバーと着陸船の間の通信を制御するソフトウェアーの明白な故障が、パスファインダーのコンピューターをリセットさせてしまいました。

 その事が、地球からの指令を低利得アンテナを使って受けるように、自動的に変更させてしまいました。高利得アンテナから、データが送られてくると思っていた科学者たちは、時折通信が途絶えるのでいらだっていました。

 「通信は、およそ一時間遅れて 低利得アンテナから高利得アンテナに切り替えた。」と、マーヘッド 氏は語りました。

 2日目に、新しい問題が生じたとき、管制官達は、ローバーを動かす為の情報を送っていました。

 新しい問題は、ローバーをヨギに対して、使いにくい位置へ導いてしまったという人為的エラーのかたちで起こりました。

 その計算違いは、母船に毎日の無線指令を受信できなくしてしまいました。

 このことは、科学者達が、1日中にわたって、ローバーと母船両方からの大気や気象観測データ、それにカメラが撮ったパノラマ映像からのデータを失った事を意味しています。

 「一つの計算間違いが、我々の、夕方の作業全部を犠牲にしてしまった。」とマーヘッド氏は、言っていました。

 「一つの指令ミスという原因で水曜日に始まった問題解決のために、パスファインダーに無線受信機のスイッチを入れさせることになっているが、木曜日の遅くに送られた指令は受信できない。」と、マーヘッド氏は語りました。

 「我々は、通常夜には、パワーセーブの為に、受信機のスイッチを落としている。」とリチャークックミッションマネージャーは言いました。  

 無線指令という行程なしでは、6輪車のバギーも、着陸船に積まれた洗練されたカメラもその任務を遂行する事はできません。一般に地球が深夜の間は、JPLの管制官達は、監視を止めているのです。

   彼らが受信したすべての物は、着陸船とローバーがうまく作動していることを示している、ヘルスデータと呼ばれるものでした。

 夜中のローバーへの指令は、前進してさらにヨギの方へバックして登り、アルファプロトンエックス線分光きと呼ばれる、器具をヨギに接触させるというものでした。

 火星で、第一号の、交通事故がおこりました。

 ソジャーナーが、その左後輪を、まるで駐車場で、後輪を縁石にのりあげさせるへたな車庫入れみたいに岩の上へ座礁させてしまったのです。

 水曜日の深夜に起こったこの事故は、ローバーにはダメージを与えませんでした。

 ローバーには、大きく傾いた時に自動停止させるセンサーがついていたのです。

 ローバーとパスファインダーの作業は少しばかり遅れています。

 管制官達は、彼らの昼と夕方の間、火星では早朝ですが、何の指令もできないのです。

 指令は、火星上で太陽が輝いている時に送られます。その間は、太陽電池のパワーで機器が作動するからです。

 ローバーの科学分析機器は、火星が夜の間は、バッテリーパワーで働いているのです。




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