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翼を広げたシャトルと不規則に伸びたミールは、アメリカ東部時間１２時５８分に 一緒になり、ふたつの大国の宇宙船は６００億ドルの新しい宇宙ステーションを建造する前に最後の結合をしました。 ロシアの飛行士タルガート・ムサブエフとニコライ・ブダーリンとＮＡＳＡのアンディー・トーマスは２時３４分に二つの飛行船のハッチが開くとシャトルの乗組員を熱狂的に歓迎しました。 「おい、アンディー！調子はどうだい？」シャトルの船長チャーリー・プレコートが声を上げ、オーストラリア生まれの飛行士に手を伸ばして抱きしめました。 「ミールへお帰りなさい。」地球へ戻りたくてしょうがないトーマスはほっとして答えました。 「この窓から見えた眺めのすばらしかった事といったら、皆は想像できないと思うよ。地平線の上に明るく光った点が見えたんだ、それがシャトルだと言うことは知っていたけどね。そして午後はそれがこちらに近づくにつれてぼんやりと大きくなるのをづっと眺めていた。それは本当に絶対に見事な光景だった。」と彼は言いました。 シャトルの飛行士は予定も少しばかり早くミールへ入りました。それで２組の乗組員たちの出会いはロシアの地上基地を経由して生でテレビ中継されたのです。シャトル側のテレビ中継器は故障しているのでＮＡＳＡはロシアのカメラでその訪問を録画中継したのです。 二つの飛行船はカスピ海の北西上空２３９マイルでドッキングしました。「すばらしい、ヒューストン、本当にすばらしい。」プレコート船長はランデブーに成功すると伝えてきました。「名人技の飛行だ。」ミッション管制官のマーク・ガーニーは祝福しました。 シャトルとミールのドッキングは９回目にして最後のドッキングとなります。 ----------------- |