6月10日付け CNN Interactive TECH Space 掲載の論説記事

「ジョン・ホリーマンの The View from Space 」


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 この記事を書いているとき、シャトル・ディスカバリーは木曜日の打ち上げから、109回目の地球軌道上の赤道横断を行いました。私はまだ打ち上げの興奮が残っています。打ち上げはそれほどすばらしいものでした。

 シャトルが軌道に乗ってから、期待を裏切るニュースを手にしました。ほとんど四六時中宇宙から生テレビ中継を行うのにシャトルが使うアンテナが作動しなくなったのです。これは、シャトルがNASAの地上基地上空を飛行する時だけしか我々は画像を見ることができないことを意味しています。NASAの地上基地は多くはないのです。フロリダのメリッツ島にある打ち上げ台近くの基地はディスカバリーが月曜日にミールから離れてからは、ほとんどのシャトルのテレビ中継を提供してきました。

 シャトルのクルーメンバーの一人はバレリー・リューミンです。彼はシャトル&ミール計画のロシア側のヘッドでベテラン飛行士です。彼はミール以前に軌道上のロシアの宇宙ステーションへ3度飛行して、17年前に飛行をやめ管理者になりました。その年から彼は体重が増え始め肉体的に太ってしまいました。彼とロシアの上司は、彼がミールが乗り捨てられる前に最後の視察の飛行をする為に適格な身体になるよう努力することを了承しました。彼は60ポンド痩せ、飛行の為の体型に戻す為に規則的な運動を行いました。

 私はリューミンに、彼がロシアの宇宙船に乗る時に使うソユーズロケットに対するシャトルの相違点について尋ねました。彼は「シャトルの方がはるかに広々としているが、アメリカの飛行船は一人や二人では扱えないくらいに複雑である。ミールやソユーズはピンチの時に一人でも扱う事ができるからシャトルの方が不利だ。」と答えました。

 リューミンは、彼の年輩のロシアの宇宙官僚という力を使ってシャトルの席を獲得した事を、幾人かの人々からは非難されていました。しかし、CNNは彼は有名な飛行士でミールの設計者でもあるのでミールの最後の数ヶ月にそれを視察するのには適任者だと述べる多くの分析者とも話しました。CNNは今週リューミンについて彼の訓練や批評について放送します。

 私は軌道上のシャトルとミールの乗組員と話しました。シャトルのテレビ中継システムは壊れていたので、飛行士たちを見ることはできませんでしたが宇宙から興味あるニュースがありました。シャトルの船長チャーリー・プレコートはディスカバリーをミールへと操縦する装置がドッキングの最後の数分前に適切に作動しなくなったと報告してきました。「手持ち型のレーザー距離ファインダーは信頼できず、シャトル搭載のレーダーもシャトルとミールがお互いにどれだけ離れているのかを正確な表示をしていないように思えました。自分は以前に2度ミールとドッキングを行っているがその中で最も大変なドッキングでした。」と彼は語りました。

 今回の飛行で新人の飛行士であるジャネット・キャバンジーは私に彼女はシャトルがミールへと飛び立ったときに泣いてしまったと教えてくれました。「それは悲しみの涙ではなく初めて宇宙へ旅立つ感激の涙だったのです。火曜日の午後カウントダウンの秒を刻む音が止まった時、私は本当に打ち上げは行われないのではないかと思いました。悪いことが起こりそうなあまりにも多くの事があったので、軌道に行く為にはもっと待たなければならないのだと覚悟しました。」と語りました。

 シャトルのパイロットのドム・ゴーリーは「自分は船内の全飛行士の身長を計ってみました。そこでは体を押しつける重力が存在しないので、全員3/4インチから2インチまで背が伸びていました。」と言っていました。

 先週私は皆さん達に、バーン・コードルの話をお伝えすると約束しました。彼はある世界のトップ航空会社の機長です。そして彼は乗客を宇宙へ運ぶ衛星かロケットのパイロトになりたいと思っているのです。彼の思う通りになるかもしれません。コードルはAdvent Launch Services と呼ばれる会社からその会社の軌道を目指す民間宇宙飛行士を導くパイロットに選ばれていました。

 コードルは私にその日を費やして、何故彼のロケットがうまく働くと信じているのかを説明し、X賞とは何なのかについて語ってくれました。それは、1,000万ドルの賞金で、最初に民間人で占められたロケットを地球から打ち上げ宇宙を少なくとも62マイル航行させ、着陸後2週間以内に再度打ち上げを行った人に贈られます。十数人以上いるX賞の競技者達は、最初に2回の有人飛行を成し遂げた者が1,000万ドルの賞金を獲得するでしょう。この賞は政府や政府から資金をもらっている個人のエントリーには与えられません。

 世界中のチームから多様なエントリーがありますが、そのほとんどは合衆国からで、いくつかはロケットというよりも空飛ぶ円盤の様な物もあります。この賞は誰かが獲得するまで続けられます。いくつかのロケットは陸地から打ち上げられ、Advent rocket は海上から打ち上げられるでしょう。本当に大したものです。

 ジョン・グレンについては2週間前に私は、彼のシャトルでの飛行について語りオハイオの民主党の上院議員はヒーローだと自分は信じていると書きました。全ての人が賛同してはくれませんでした。今週の郵便バッグには、「グレンの飛行を支持する事は、数年間NASAの財布のひもを握っているアメリカ議会の議員の為に一つの大きな無駄な仕事をする事だ。」と指摘する十数通の手紙が入っています。私は、View from Space でこの問題を論じようとは思いません。そしてこれらの電メールのを受け取ったという事を皆さんにお知らせする為にこのレポートを書いています。

 また私の誤りへのご指摘を感謝します。私は確かに国際宇宙ステーションの最初のアメリカのピースの方が「ユニティー」と名前が付け変えられた事を知っていたのですが、皆さんの多くの方から御指摘がありました。「誰もロシアのサービス・モジュールの名前を「late!(遅れ)」以外に提案はしていない。」と。

 私の記事へのケアー、ありがとうございました。また来週。  
 

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http://cnn.com/TECH/space/9806/10/holliman/index.html


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