6月17日付け CNN Interactive TECH Space の論説記事

「ジョン・ホリーマンの The View from Space 」


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 ジョン・グレンは今週金曜日に飛行前のCNNのインタビューの席につくことを了承しました。私は彼とマーキュリーの飛行士時代の事や、政治家としての経験、上院議員としての浮き沈み、そしてまもなく訪れるシャトルのミッションの事などについて話すことになります。もしNASAで最も新人で最高齢の飛行士に質問があれば、電子メールを私に送って下さい。グレン議員と会った時にそれを手渡そうと思います。

 スペース・シャトルの打ち上げと軌道上の作業を支援するチームは、今回のディスカバリーのミールへの飛行に続く数週間と、グレンが宇宙へ飛び立つ次回の飛行前は 忙しくなります。10月29日の打ち上げのシャトルの準備を整わせるためにやるべき事はたくさんあるのです。たとえば宇宙で正確に作動しかったシャトルの重要なハードウェアーもたくさんあります。

 ディスカバリーの船長チャリー・プリコートには夢があります。それはミールのモジュールの一つをロシアが乗り捨てる前に地球に持ち帰る事ができないかという夢です。プリコートは、宇宙で長く存続してきたものを地球上で保存することは非常に感銘的なことだと言います。彼はミールを持ち帰る方法は存在しないことを認めていますが、そうしたいという気持は残っています。

 アンディー・トーマスはミールから帰還しましたが、ロシアのステーションに滞在した多くの前任者よりも、体調がすぐれませんでした。彼は着陸後の金曜日の夜に行われるテレビ中継でNASAのインタビューアーに彼のフライトの事を話すには、あまりにも加減が悪く、現在ヒューストンの家庭で重力に慣れて回復に努めています。私たちは、彼の回復状況を追っており、CNNの医療担当記者ダン・ラッツは4ヶ月半をおいて重力環境に戻ってきたらどのような事になるのかをレポートします。

 私は4ヶ月前にミールから帰還したデビッド・ウルフ飛行士と話をしました。ウルフは「私が日曜日にトーマスがフロリダから帰ってきたヒューストンの空港で会った時にはトーマスは非常に順調に見えました。」と言っていました。

 もうこれ以上トーマスはミールには住めません。ロシアはミールの軌道を下げる行程を開始しました。ミールは何年も地球からの高度240マイルを維持してきました。輸送船が常に軌道を少しだけ押し上げてきたからです。

 ミール計画が始まってから初めて、プログレス輸送船はエンジンを点火させミールの軌道をおよそ4マイル下げます。ロシアのミッション管制のビクトル・ブラゴフ氏によるとこの計画は、ミールの軌道を地球上空75マイルに達するまで徐々に下げ続けるものです。そして放棄されて大気圏で燃え尽きさせるのです。ロシアは大きなピースのままで海洋に落下させるように制御する自信を持っています。

 フライト計画ではミールは1999年の12月まで軌道に残される事になっていますが、ミールを運営している会社エナージアのヘッドは、「ロシアは資金が不足して管制官達はミールを放棄せざるを得なくなるでしょう。そして今年秋にでもすぐにミールは地球へ落下させられる事になるでしょう。」と語っています。



ミール・ミッションの評価

 ロシアは、数百万ドルのキャッシュと引き替えにフランスなど他国の飛行士をステーションへ送り込んで、さらにミールで儲けたいようです。

 シャトル・ミール計画の間NASAは、アメリカの飛行士がミールへ搭乗する為にロシアの飛行士と一緒にスターシティーで訓練できるように、シャトルの1飛行分の費用を一度にロシアに支払っていました。その価値があったのでしょうか?

 シャトル・ミール計画のマネージャーのフランク・カルバートソンは自分はそうだと思っていると語っています。ミールでの1000日近い合同作業から生まれた教訓は、地上基地の技術者や設計者をこれから数年間忙しくするでしょうし、ミールへ搭乗した事のある飛行士もこれらの教訓の意味は理解しているでしょう。

 マイク・フォールは、新しい宇宙ステーションを建造する上で、自分がミールで学んだ重要な事の一つは、船内空気中の過剰水分をどう対処するかという事であると言っています。ミールが宇宙で難破した後で電力系統が故障した時、ステーションの低温の側に大きな水貯まりができました。これらの水貯まりはステーションを維持している機器の電気回路をショートさせてしまうかもしれないのです。  

 フォールは今週CNNの視聴者に、自分がミールで学んだ最も重要な教訓は、開いたハッチを通して重要なケーブルを曳いてはいけないという事だと語りました。皆さん達は、プログレス輸送船の制御が効かなくなりミールと衝突してモジュールに被害を与えて時に、フォールやロシアの同僚飛行士たちが、スペクトル・モジュールから他のモージュールへ曳いてあった電力ケーブルを(ハッチを閉める為に)引き抜いてしまった事を覚えているでしょう。



流星嵐の予報

 11月17日の獅子座流星群の流星雨は、天文ファンにとって今年最高の印象的な夜を与えくれるでしょう。でも、それは世界中の通信を妨害してしまうかもしれません。

 アメリカ天文学協会は、今年の流星雨は嵐のようになるかもしれないと言っています。我々の通信や気象予報を支援している軌道上の衛星が、毎秒数百個の流星が地球の大気圏に飛び込む事によって、その流星の嵐に巻き込まれるかもしれないという心配が衛星の管理者にはあるのです。ハッブル宇宙望遠鏡は11月の流星の集中砲火から安全を期す為に移動させられそうです。それは並外れた光のショーになるでしょう。

来週は、ジョン・グレンの View from Space です。      
 

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http://cnn.com/TECH/space/9806/17/holliman/index.html


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