7月8日付け CNN Interactive TECH Space 掲載の論説記事

「ジョン・ホリーマンの The View from Space 」


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 およそ1ヶ月間、大衆の目から離れていたアンディー・トーマスが4ヶ月半のミールの任務を終えた気分を語る為に、人々の前に現れました。私は水曜日に彼と話しましたが、彼に「あなたは大変疲れていると聞いているが。」と話すと彼は「それは、あなたや他のインタビュアーから質問を受ける為に、NASAが朝の4時に私をたたき起こしたからだ。」と答えました。

 彼は我々のインタビューで非常におもしろい話をしました。彼はミールにいる間はずっと自分の頭を支えて作業する必要がなかったので、自分の首の筋肉が今非常に凝っていると語りました。彼は帰還してからの最初の数日間は、自分の医療担当者が、数ヶ月間無重力環境で弱ってしまった彼の筋肉を痛めさせたくなかったので辛かったと述べました。

 彼はスイミング・プールでリハビリを開始して徐々にジョギングに切り替えていきました。彼のエアロビクスで鍛えた体力は、ミールでのトレッドミル(踏み車)を使った毎日の運動にもかかわらず弱っていたそうです。ヒューストンの夏は非常に暑いにもかかわらず、彼はジョギングからトレッドミルの運動には戻りたくないと言っていました。

 彼がミールで学んだ教訓のうち私が最も興味を持った事の一つは、生活する場所は、陰気で緑ががった灰色の宇宙ステーションよりも明るく陽気な色の場所が適しているという事です。彼は新しい宇宙ステーションの塗色担当者にステーションを明るい色にするように言っているそうです。おそらく内装は青か緑の予定なのでしょうが。ミールに搭乗している時のアンディーの写真を見返して、私は彼が言っているくすんだ色の事を思い起こしました。彼はミールの作業場に美しい滝と森が写っている写真を置いていたのです。

 次に述べたい最も重要な忠告は、現在のミールの状態よりももっと地球の人たちと会話できる方法を改善すべきだという事です。トーマスは、軌道上の彼に宛てた電子メールが届かなかったことに何回も不満を言っていました。それはロシアの通信のトラブルのせいです。彼は地上との音声通信よりも電子メールのやりとりの方を好んでいたと語りました。何故なら地球の誰かと言葉で話すと、現実に返ってしまいミールに滞在している事を更に孤独で寂しくしてしまうからなのだそうです。彼はまた皆さん達からの電子メールを何度も何度も読み返すのが好きだったそうです。


 ミールの将来

 NASAはロシア宇宙局からミールは来年、おそらく来年3月の早いうちに放棄され地球の大気圏で燃え尽きさせると通告されています。シャトル・ミール計画の副マネージャーであるバン・ラーク氏は、ロシアはミールが乗り捨てられる前にあと2組以上の乗組員を送るだろうと言っています。今週私達が放送したテレビのレポートでは現在の計画はミールを来年6月まで軌道に残すというものでしたが、バン・ラーク氏は、ロシアにはミールから離れて来年3月できるだけ早くに太平洋上の大気圏に落とす選択しかないと言っています。


 宇宙飛行士の夢

 私はアンディー・トーマスにミールに宿泊している間に変わった夢を見なかったかどうか尋ねました、そして興味ある答えを聞き出しました。彼はオーストラリアの浜辺で友達と遊んでいる少年時代の夢を見たそうです。夢の中では友達は走り回って遊んでいるのに彼は友達の上を浮遊しているのだそうです。マイク・フォールやデビッド・ウルフ(ミールに滞在した前任のアメリカ人飛行士)も宇宙で同じストーリーの夢を見たそうです。私は夢の専門家達に宇宙飛行士達の夢の記憶を聞いてもらい、これらの夢が精神的或いは肉体的に何か意味する事が有るのかを見つけてもらいまし た。私はこの事に関してまもなく放送するテレビの原稿を書いています。この夏の遅くにはお伝えできるでしょう。


 アマチュア天文家の夜

 私達は来週、アマチュア天文家や彼らが星空で楽しむ事の記事を予定しています。私達はアマチュア天文家が22年間と20万ドルを費やして建設した大きな観測所がある北ジョージア州に赴きます。彼はこの1ヶ月で恒星の中の2つの超新星の爆発を発見する事ができました。そして私達も彼のビューファイインダーを覗かせてもらいます。


 ジョン・グレン

 CNN Interactive は、2回目の宇宙飛行の準備をしているジョン・グレンに皆さん達を個人的に近づける特別企画の作業をこの6ヶ月間続けてきました。それは間もなくメインページにリンクします。そこでは、私は77歳の老人が軌道へ行く事についての賛成意見と反対意見についてもいくつかの考え方に触れています。それは2週間前のグレンへのインタビュー前にいただいた皆さん達からのコメントがおおきな基礎になっています。また皆さん達はテレビやこのウェブでまだ公開していないインタビューも更に聞く事ができます。

それではまた来週。  
 

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http://cnn.com/TECH/space/9807/08/holliman/index.html


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