CNN で以下のような記事が報じられています。


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 科学者達はNASAの火星の隕石に関する主張に意義を唱える
 昨年、NASAの科学者達は南極大陸で見つかったポテトサイイズの隕石にかつて
火星に生命が存在したことの証拠が含まれていると、高々とニュースを発表しまし
た。

 この説を支持し続ける科学者がいる一方で、この岩石を分析した別の科学者達は
「隕石で見つかった有機体の物資は古代の火星の生命というよりも、地球上で汚染さ
れたときについた物資のようだ。」と言っています。

 「この汚染に関する問題は実際に論文になって発行され、私が思うに、これは、隕
石の有機物資は火星からやって来た物だという主張に、真っ向から挑戦するもの
だ。」とスクリップス海洋学研究所のバイオ科学者ジェフリー・バーダ氏は語りまし
た。

 問題の岩石は火星から彗星か小惑星に乗ってやって来た火星のひとかたまりで、そ
れは、太陽系を巡って、1万3千年まえに地球の南極大陸に墜ちるまでにたぶん何百
万年も宇宙を航海してきたものでしょう。

 NASAの科学者達は、「この岩はかつて火星に原始生命が存在したことのてがか
りをたくさん含んでおり、たとえば、生命の残存物だと思われる、多環式芳香族炭化
水素あるいはPAHsと呼ばれる油脂を含んでいる。」と主張しています。
 「私たちは、これらについて詳細に調べました。そして、まだPAHsが火星から
やって来た物であり、南極大陸で汚染された物ではないと信じています。」とこの岩
を最初に調べたNASAの科学者、デビッド・マッケイ氏は語りました。

 しかし、バーダ氏はPAHsは岩石の化学物資であり、生命の存在を示す化学物資で
はないと言っています。
 「もし生命の存在を示す有効な手がかりを探したいなら、我々が知っているような
バイオ化学分野において重要な役目を担う混合物を探し出す方が正しい方法だ。」と
バーダ氏は言います。
 またバーダ氏は、「自分や自分の仲間が、生命の塊を形成するアミノ酸を探しだす
ために試験に試験を重ねて、アミノ酸をこの岩から発見しましたが、これらの化学物
資は地球上で既に発見されている構造をしたアミノ酸に非常に似ているものでし
た。」とも語りました。

 バーダ氏のチームが結論づけた解釈は、この隕石は南極大陸にあった時に汚染され
れたアミノ酸を含んでいる、ということです。NASAの科学者達もこの汚染につい
ては、しぶしぶ認めましたが、この隕石についての結論を変えようとはしていませ
ん。

 この岩が、明らかに地球の有機物資を含んでいるという一つの事実の為に、解析者
は、この謎の有機物資が地球圏外の物であるという説に背を向けています。

 しかしNASAのマッケイ氏は「現時点では、我々の意見を絶対に支持する。」と
語りました。

 NASAは、2008年までに無人探査機を火星に送り、火星から岩石を持ち帰る
計画を立てています。その時にならないとこの論争に決着がつかないかもしれませ
ん。

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