9月3日付け
CNN Interactive TECH Space は

「ルナ・プロスペクターが月の豊富なデータを提供」

という見出しの記事を報じています。



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 アポロ宇宙飛行士が月へ降り立った時には、人類は偉大な1歩を踏み出していなかったのかもしれません。NASAのルナ・プロスペクターは1月に月の周回を開始してから豊富なデータを収集し続けて来ました。

 月に水が存在する新証拠などを含んだ、プロスペクターが月の軌道上で最初の数ヶ月間で集めた重要な情報が、木曜日のサイエンス・ジャーナルの紙面で発表されました。

 、月面での水を探す研究を指導しているロス・アラモス国立研究所のウィリアム・フェルドマンによると、プロスペクターは、月の南北両極にある、水の分子に含まれる水素の存在を報告してきました。

 プロスペクターは、月面のそれぞれの極でおよそ30億トンの水氷を発見したとフェルドマンは語りました。  

 おそらく彗星か小惑星の尾に乗って月に運ばれた水氷は、月面の50センチから1.5メートル下に埋没しています。

 今回の発見は、月面上に水が存在する可能性があると指示する探査機クレメンタインから受け取ったデータと異なります。1996年11月に発表されたクレメンタインの発見は、もっと少ない量の水を示していました。

 月面での水の存在は、月がこれから植民地として歩んでいくのかどうか、或いは惑星探検の出発点として使われるのかどうかを決める重要な要素だとフェルドマンは語っています。

 「もし月で発見された資源で生計が立てられれば、それははるかに安上がりの物となるだろう。」と彼は電話インタビューで語りました。

 フェルドマンは、プロスペクターが現在の高度100キロメートから10キロメートルへと軌道高度を落とす1月に、これらの発見をさらに詳しく確かめる機会を持ちます。

 ルナ・プロスペクター探査機は、直径およそ1.5メートル高さ1.2メートルの円筒形で重さは295キログラムあります。軌道を補正するために探査機のエンジンを56日に1回噴射する必要があります。

 プロスペクターにはコンピューターが搭載されておらず、電子ボックスが地球のチームから受信した命令を実行するだけです。

 「こいつは大変頭の悪い探査機ですが、すばらしいんです。何故って間違った事をしないから。」と月研究所のディレクターでルナ・プロスペクター計画の企画を立てたアラン・ビンダー氏は語りました。

 「この探査機が簡素化されている事は調査にも役立っているのです。それは、この探査機が科学実験に干渉する背景雑音をほとんど発生させないからです。」とビンダーは語っています。

 プロスペクターは、月を形作る成分の濃度を決める月全体の地図を作っています。アポロ計画では月の赤道周辺の月の25パーセントしか地図化していませんでした。

 プロスペクターは、地図作成や水の探査に加えて、月の重力や彗星の衝突で起こったかもしれない磁場に関する情報を地球へ中継してきた5の科学装置を収納しています。

 プロスペクターは、時速 5,868Km でおよそ2時間で1周月を回っています。

 「ルナ・プロスペクターの本当に重要な点は、品質の高いデータを低コストで入手できるという事です。」とビンダーは電話インタビューで語っています。

 6千3百万ドルのコストで行っているこのミッションは、宇宙開発のコストを押さえる為の独立グループによって計画されたスペース・ミッションに資金を供給するNASAのディスカバリー計画の一環で、ディスカバリー計画は1億5千万ドルにシーリングされています。

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書き出しの紹介ですので詳細は必ず下記のページで御確認ください。

http://cnn.com/TECH/space/9809/03/space.moon.reut/index.html

CNN Interactive TECH Space




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