CNN で以下のような記事が報じられています。


CNN
*曜日、日付、時刻は日本時間に直して訳しています。
-----------------------------------------------------------------
 NEAR 探査機は新しい地球の写真を送り返す


 NASAの小さな探査機は、遠い宇宙へ放り出される前に地球によるフライバイを
完了し、地球のそばを通過した時に魅了するような惑星の新しい画像をフィルムにお
さめました。

 NEAR EARTH ASTEROID RENDEZVOUS 探査機(略して NEAR)は地球から336
マイル以内を通過したときに何枚もの写真を撮り、地球の引力のエネルギーを集めま
した。

 これらの写真には、灰色と白の猫の目玉のように見える地球や、南半球のクローズ
アップ、同じフレーム内におさまった地球と月の珍しい写真などがあります。

 NEAR は現在、地球から1400万マイル離れた所にある小惑星433エロスとラン
デブーする為に順調な航海をしていますが、その小惑星は大きな惑星の軌道から叩き
出されて扱いにくい軌道にあります。

 「その軌道に乗るのは、とても難しいんです。地球からまっすぐに向かう為には、
とても大きなロケットが必要になります。そのかわりに、地球の引力を利用してスリ
ングショット効果を生み出し、NEAR を巧妙にコースに押し出す事によって、一年を
かけて、風変わりな軌道を転がるポテトのように回転している、25マイル長のケイ
酸塩の岩石を調査する事ができます。この探査機は、その組成を測定し、何でできて
いるのかを調べ、すっかりとマッピングするでしょう。」と応用物理研究所のデビッ
ド・ダンハム氏は語りました。

 NEAR は1996年2月に別のNASAの「より早く、より良く、より安く」と呼
ばれている計画で打ち上げられました。

 この探査機の4年間のミッションの最初の仕事は、極端に黒い物体で、太陽の光を
4パーセントしか反射しない小惑星マチルダに接近することです。
 しかし、ダンハムは科学者達は、それよりももっと大きくて何かを教えてくれそう
な433エロスの方に興味を抱いていると語りました。

 科学者達は、この小惑星が、太陽系の初期の構成や惑星がどのように進化したかな
どの多くの謎の答えを持っていると信じています。
 「私たちはそこで何を発見するかは、正確にはわからない。しかし、小惑星が太陽
系を構成する原始的な遺物であるとするなら、太陽系の構造に関する疑問の答えを得
ることができると期待している。」とダンハム氏は語りました。  



-----------------------------------------------------------------
   | Return to Main Page |