ジョン・ホリーマンの The View from Space
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その1
皆さん達はなんとすごい読者でしょうか!私たちがこのコラムに電子メールのアド
レスを掲載してから、あたながたのおたよりで圧倒され続けています。私もたくさん
の事を学び、あるだけの時間を使ってそれに目を通すようにしています。
次のシャトルの飛行計画を立てている飛行士たちのウェブページを紹介しましょ
う。それはNASAのページではありません。だからこの新しいページでは、宇宙飛
行の準備とはいったいどういう物なのかを、偏見のない情報で知る事ができます。
ペンシルベニア州のフォーク氏は、STS-90 の乗組員と一緒にこのページを作る
手伝いをしています。このページはたいていのウェブページと同じように
http://www.psu.edu/nasa
で見ることができ、作業は進行中です。
アンディー・トーマス飛行士のインタビューを聞いて下さい。彼はオーストラリア
生まれで、現在アメリカ人飛行士として、これからの4ヶ月間ミール宇宙ステーショ
ンに搭乗しているのです。CNNインタラクティブのスペース・ページ以外ではこの
ハイライトを見ることはできませんが、トーマスは、そこに住み慣れたみたいで、4
人のロシア人飛行士とルームメイトのフランス人飛行士と大家族で楽しんでいるよう
にも思えます。
私たちの会話のいくつかは放送されませんでした。だから私が書くアンディーが
言ったことのいくつかを読んで下さい。
彼は人間の癌腫瘍を育てるなどのたくさんの実験を行っています。
彼が言った事はこうです。
「私たちは、多数の実験装置を作動させていますが、そのおもしろさで私を最も魅了
している一つは、人間の癌細胞を人工的な環境の元で成長させるという生物化学反応
装置内の細胞組織の成長なのです。このアイデアは、生物医学の研究に役に立つだろ
うと思われる人工的な腫瘍の合成を行うというものです。もちろんこれを行うのには
ずいぶん長い時間をかけなければなりません。何故ならその成長速度はとてもゆっく
りとしているからです。しかし、いつか出てくる結果は、完全にうまく育って満足の
ゆくものでしょう。私たちは、その他にもいくつかの実験研究をこのミールでの環境
で着手しています。何故なら私たちは、汚染ということに配慮されたここの優れた環
境を維持される保証を受けたいからなのです。私たちは、ミール上の背景放射、生物
の生育研究を行う実験結果、短期的に行っている、かなり普通ではない無重力での人
体の反応などを、文書記録しています。
トーマスは間違いなくミールは大変な所だと言っています。
「ミールは、住んだり作業を行うには本当におもしろい場所を提供してくれます。無
重力の場所で生きると言うことは、本当に異常な感覚です。もしわるふざけしたいの
なら無重力ほど格好の場所はないでしょう、しかし注意が必要な緻密な作業を行いた
いのなら無重力ほど不愉快な環境はありません。なぜって一度やってみれば、あなた
はいかに簡単に物を失ってしまうかに驚くでしょう。あなたが何かを受け取ってそこ
に置いたとします。そして1分間だけ後ろを振り向いてまた向き直った時には、それ
はもうどこかに消え失せているのです。そして2度と見つけだす事はないでしょ
う。」
打ち上げ前に私は、アンディーと一緒に、ロシアの飛行士達が訓練を行うロシア郊
外のスターシティーで一週間すごしました。彼は私に何度も「ミールでは大変きつい
生活になると覚悟している」と話していました。そしてインタビューでも再び言って
います。「やあ、大変だよ。なぜってあなた達と離れているからさ。毎日毎日刺激的
な作業や冒険的な活動を行って、やることはいつもそこにある。毎日が次の日に転
がって進んでいるようだよ。」
その2
以下2月14日訳
「確かに退屈にはなってきます。だから生活をおもしろくするために、自分自身の娯
楽を持たなければなりません。宇宙に満員で閉じこめられ、困難な目的を持たされる
ということ、それは紛れもなく挑戦なのです。」
三週間も無重力で生活したら、一体どういうことが起こるのでしょうか?私はトー
マスに、あなたに精神的に、肉体的に、知性的にあなたに何が起こったかを聞いてみ
ました。
「私の個人的に起こった変化には気づきません。でも一番の驚きは、気づいて見ると
物が無重力にあると言うことに、いつの間にかに順応していたと言うことです。目の
前で起こって、それが通常になっている事の考え方に慣れてしまうのです。それにつ
いては御存知でしょうが、地球に40数年間も住んだ後では、それは本当に奇怪な概
念でそんなことはあり得ないと思うのですが、数日間もすると、予期せぬ出来事を完
全に自然な事なんだと受け入れてしまい、宇宙に順応してしまうんです。」
私は自分の4歳半になる子供を学校に送った時に、アンディーに質問がないかと聞
いてみました。彼の質問は食べ物に関する事でした。
「私たちには、たくさんの食料があるんです。基本的には、1日2食のアメリカ料理
と1日2食のロシア料理をとります。たくさんの量、たくさんの種類の食料がありま
すよ。それは皆さんがキャンプに持って行く物と同じようなフリーズ・ドライされた
物です。普通の缶詰食料もあります。チキン、魚、七面鳥、赤肉、フライド・フー
ド、クッキー、カシューなど区分けされた味覚を程良く並べてあります。完全なダイ
エット食ですね。ジュース、紅茶、コーヒーなどえり抜きの品々ばかりです。私が食
べきれる以上の量の食料があるんです。たぶんはるかにもっと多くの食料があるんで
しょうが、ジョン。」
トーマスは、数週間前には私に「現在の船長、フライト・エンジニアー、フランス
の飛行士達が帰るまでは、ミールは狂気の場所になるだろう。」と言っていました。
新しい乗組員が到着して古い組が帰るまでの3週間の交錯期間は、6人全員の良好な
健康状態を維持させる為に、生命維持装置を精一杯に働き続けさるのです。
私は先週、皆さんに質問を出しました。そして文字通り数百人の皆さんからその答
を頂きました。質問は、1993年以降、NASAに対する大衆の意見が、何故そん
なに良くなったのか?ということでした。ここに、皆さん方の回答の一部がありま
す。
NASAは現在、明確な目的に焦点を絞っている。より良く、より早く、よる安く
というモットーは、宇宙計画にとって本当により良いものです。アメリカの経済の回
復が、宇宙の事にお金を使うことに対して反対していた人々の考えを、いい方向に変
えています。NASAが、小さなローバーを火星表面に降り立たせたりした事によ
り、NASAが良好で優秀な宇宙局であると、みんなを納得させました。ローバーと
地球に送り返された数百枚の火星表面の写真は、他の何よりもCNNインタラクティ
ブの読者を、NASAは復帰して、人々を元気づける仕事を行っていると納得させた
のです。
まもなく軌道に打ち上げられる新しい国際宇宙ステーションに関する話題もたくさ
んありました。皆さん達の返事の多くは、このプロジェクトが数十年先ではなく、数
ヶ月先で行われるという事実がテーマになっていました。たくさんの返事ありがとう
ございます。また、この紙面や電子メールを通じて議論できるすばらしいな提案もあ
りがとうございました。
一方で、1993年にNASAの支持率が低迷を続けた理由に言及するなら、それ
はチャレンジャー事故後数ヶ月であったことです。皆さん達のいくらかは、チャレン
ジャー事故のような大きな失敗が大衆の支持を突き落としたと信じているでしょう。
皆さん達の多くは、このコラムをもっと多く書いて下さいとたのんでいますし、私
ももっとたくさん書く為の時間を見つけています。しかし今私は、自分の時間を、宇
宙に関する取材と、新しく持ちあがっているペルシャ湾の衝突の可能性の為の準備で
CNNを手伝うこととに裂かなければならないのです。あなた方は、私が8年以上前
にそこに滞在して、もしイラクでもう一つの攻撃があった場合に応戦できるようにア
メリカ軍の兵器が改良されたのを見てきた事を覚えているでしょう。そのいくつかは
宇宙に関係があるのです。
私は数日間、コロラドスプリングの宇宙指令本部で過ごし、湾岸で地上にいる司令
官の為に、監視衛星は何ができるのかという説明を受けました。
私がこのキーボードに戻った時に何を見つけたのかを、教えてあげましょう。
その3
以下2月15日訳
皆さん達の多くは、新しい宇宙ステーションや、私たちが描いた最初の2枚の図に
ついてもっと多くの説明を求めました。私は新しいステーションの究極の参考マニュ
アルを見つけました。それは、「地球上と宇宙に於ける生活の改善」と呼ばれていま
す。それは、新しい宇宙ステーションの総合研究プランなのです。50ページの長さ
があり、見るためにはアドビ・アクロバットを必要としますが、私はそれを家でプリ
ントアウトして、どこへ行く時にも持ち歩いています。
それが置いてあるアドレスは、http://station.nasa.gov です。そこへ行くとス
テーションの進捗状況についてのNASAの発表文やこの巨大な研究レポートへのリ
ンクが見つかります。見に行って下さい。
ハッブル宇宙望遠鏡の最新版をご覧になりましたか?新しい画像が今週発表される
という事について私たちは、早くから語っていましたよね。それらは、コンピュー
ターによって作られたものですが、超新星が爆発して自身の質量を宇宙に放出し始め
た時に何が起こるのかということを、実にうまく説明しています。悪くない画質の物
がCNNのスペースページにもあります。
来る2月16日に、フィラデルフィアで次期火星探査に関するシンポジュームが開
催されます。NASAの科学者のトップである、ウェス・ハントレスも、Ceners
for Disease control や地球外知的生命探査など、いろいろな分野の専門家達と一緒
に出席します。私は、彼らの目的は、スーパー・スクーパーを火星へ送り何かを持ち
帰るという計画に関して、大衆の支持を得ることだと思います。
もしアンディー・トーマスに質問があるなら、私に一筆書き送って下さい。そうす
れば、今度合う時に、それを彼に渡しますから。1ヶ月もおしゃべりできた一番いい
と思うんですけどね。
終わり
「ジョン・ホリーマンの宇宙からの眺め」は毎週水曜日に CNN Interactive のス
ペース面に掲載されます。
http://cnn.com/TECH/space/9802/10/holliman/index.html
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(曜日、日付、時刻は日本時間に直して訳しています)
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