国際宇宙ステーション計画は数年遅れていますが、アメリカ合衆国とロシアは予定よりも3ヶ月早い10月に最初の乗組員を打ち上げるという思いがけないこと計画の作業を行っています。
この変更の発表がもし来月の会合で承認されれば、度重なるロシアの居住モジュール製造の遅れによってだいなしにされてきた600億ドルのステーションにとって思わぬ成功が転げ込んだことを意味します。 「これは、モジュールでの有人計画はより早く始めた方がそれだけ良いという考えなのです。ステーションは、科学的な作業の観点で存在するために開始されるべきです。」とロシアの宇宙局の有人宇宙計画部門のアレキサンダーBotvinko代理は言いました。 ロシアの悲惨な金融問題は、不可欠な居住モジュールの完成を一年半遅らせていましたが、当局は今カザフ共和国のバイコヌール打ち上げ基地へそれを来月までに発送できると言っています。 両国の積極 既に軌道に上がっている2つの無人宇宙ステーションとリンクさせる為の9月と予想される打ち上げ前に4ヶ月半の試験が必要でしょう。 3人のロシアとアメリカ人の乗組員は1月に一緒に出発する予定でしたが、最新の考えでは、居住モジュールが軌道に上がった数週間後に2人だけを打ち上げる事になっています。そして3人目はアメリカのスペースシャトルによってすぐ後に上がります。 「最初、我々のほうがこの考えを提案していましたが、いまはアメリカの方が我々よりもこの考えに積極的です。」と、居住モジュールの作業を完了したエネルギア・ロケット社の宇宙ステーション設計主任であるLeonidはGorshkovが言いました。 アメリカのジョンソン宇宙センターのモスクワ代理主任のマイク・ベーカーは、10月の打ち上げは、現在議論中だが、認可されるだろうと思っていると語りました。 彼は、早期打ち上げの考えは、もし居住モジュールがステーションに自動で適切に接続しなかった時に飛行士達を打ち上げる偶発的事故の為の計画から起こったものですと言っています。 「たとえ偶発的な事故がおこらなくても、おそらくその時点で我々は事を進めて乗組員を打ち上げる事ができるという考えもいくらかあります。」とベーカーはロイターに話しました。 打ち上げが早まった事は反発を鎮めるかもしれない 「我々がより早く搭乗することができればそれだけいっそう良い結果が得られます。もし故障が起きても乗組員が介入してメインテナンスを遂行できるからです。」と彼は言いました。 打ち上げが早まった事はまた、この計画におけるロシアの数々の遅れに対してのアメリカ議会の反発を鎮めるかもしれません。そして消えかけていた新しい1000年の夜明け前に宇宙飛行士を搭乗させるという大衆の希望の声をまた築きあげるかもしれません。 10月の打ち上げ計画は、4月はじめには新しい宇宙ステーションの全体的な評価をする為にモスクワを訪れるアメリカ宇宙局の首脳の承認を獲得する可能性があります。 「私はこの問題を解決するコンセンサスを見いだすと思います。しかし、まず第一にこの状況を把握しまければなりません。」とBotvinkoは述べました。 ありえる障害としては、ロシアの更なる金融危機や予期せぬ技術的トラブルなどがありますと、当局は言っています。 ----------------------------------------------------------------- 詳細は必ず下記のページで御確認ください。 http://www.cnn.com/TECH/space/9903/11/space.station.01.reut/index.html |