安全性への懸念がボーイング社に予定されていた新型のデルタ3型民間ブースターの打ち上げを延期させました。これは昨年8月の爆発事故で散った初飛行以来初めての打ち上げでした。
打ち上げ事故の場合にその破片や有毒ガスを居住地域に強風が吹き流すおそれがあるので、秒読みは4分前に中止されたと、当局は語りました。 「我々は、今夜の打ち上げを中止します。」と、打ち上げの解説者グレッグ・ハイが伝えました。 2億3000万ドル衛星投入ミッションは、その打ち上げを日本時間7日午前10時13分に再設定されました。 このミッションが成功すれば、現在はフランスのArianeラウンチャーによって支配されている儲けの多い衛星打ち上げ市場のより大きいシェアー獲得しようとしているボーイング社の努力を増進するでしょう。 「我々全ては、8月に起こった事を2度と起こさないと確信する為に可能な全ての事を行ったと思っている。」とボーイング社のミッション・ディレクターが言いました。「我々はできる限りのチェック、ダブルチェック、そしてトリプルを行った。」 この会社のデルタ2型ロケットをアップグレードしたデルタ3型ロケットの初飛行は、1998年8月28日に飛行1分後に爆発して終わりました。 エンジニアは、この問題の原因を、離陸の際の正常な振動を過剰反応した制御システムのせいだとしています。 システムの動作規則の変更がこの問題を解決するはずだと、ボーイングのオフィシャルは言っています。 これ以上の事故は、デルタ計画に厳しい影響を与えるだろうとボーイングは認めています。 この会社は、デルタ3型ロケットで17の打ち上げ契約をしています。 今回の打ち上げは、ヒューズ・スペース&Communications 社によってLoral Spaceとコミュニケーション社のために製造されたオリオン3テレコミュニケーション衛星を軌道へ投入します。 オリオン3衛星は、テレビ、インターネットや他の通信リンクをインドからハワイまでのエリアをカバーするアジア太平洋地域に提供します。 http://www.cnn.com/TECH/space/9904/06/delta.launch.reut/index.html |