ボストン大学が製作した電離層を調査する衛星と地上戦闘用通信システムを試験する為の新しい国防衛星が打ち上げられました。
3段式ペガサス・ロケットに搭載されたテリアとMublcomと呼ばれる2つの衛星は、月曜日午後10時09分PDTに、カリフォルニア海岸から100マイル沖の高度40,000フィートを飛行するL-1011ジェットのベリーから放出されました。 「飛行は予定とおりに完了しました。テリア衛星は思った通りに切り離され適切な軌道に投入されました。」と、この展開をヴァンデンバーグで見守ったボストン大学のスポークスマン、ケビン・カールトンが述べました。 カールトンは、「次の局面は、今日早くに信号が拾われる時で、その時から我々は衛星と作業を開始します。」と言っています。 ボストン大学の学生は、大学構内の地球局経由でテリアを管制することになっています。 「衛星は、午前7時EDTに初めて地球局上空を通過します。」と大学のスポークスマン、Shauna LaFauciが述べました。 テリア科学衛星は、打ち上げ10分後にロケットから切り離なされ、高度342マイルの軌道に投入されました。 Mublcom衛星は、52分後に第3段から切り離され高度482マイルに入る予定でした。 105ポンドのMublcom衛星は、オービタル科学社によって国防総省の 高等研究計画局の為に製造されましたが、その費用は発表されていません。 正式にはMultiple Path Beyond Line of Sight Communicationsと呼ばれるこのシステムは、通信信号を妨げる山の多い地域や高いビルディングが多い都市の中でも、お互いに200マイル以上離れた所から携帯無線機での通信を可能にします。 テリア衛星は、製作費610万ドル、打ち上げ費用620万ドルです。 この名称テリア(Terriers )は、Tomographic Experiment using Radiative Recombinative Ionospheric EUV and Radio Sourcesの頭文字をとったものですが、ボストン大学のマスコットもテリアです。 274ポンドのこの衛星は、衛星から携帯電話やポケベル・システムまで影響を及ぼす電離層の変化を調査するように設計されています。 電離層とは、上層大気圏における電気的にチャージされたガスの領域です。 この計画の主任研究員であるダニエル・コットンは「この領域の変化は、通信衛星の伝送や全地球位置発見システムGPSに悪い影響を与えるためにますますその理解が重要になっています。」と言っています。 テリア衛星は、学生の宇宙へのアクセスを増やすためのNASAのプログラムの下で開発されました。 1995年以降、60人以上のボストン大学の学生がこプロジェクトに参加してきました。 ----------------------------------------------------------------- 詳細は必ず下記のページで御確認ください。 http://www.cnn.com/TECH/space/9905/18/satellites.launch.ap/index.html |