ミール宇宙ステーションに融資する為に1億ドルを調達すると誓ったイギリス人実業家が、ここ数日以内に8月に宇宙飛行する為のトレーニングを開始する予定だと宇宙当局が木曜日に述べました。
ロシア政府は、13年になるミールを所有するエネルギア・ロケット社に、この夏以降はミールを軌道に保つ資金を融資できず、民間の資金だけがたよりだと通告していました。 先月エネルギア社は、ミールを1年間飛行させるのに充分な1億ドルの調達を援助すると同意したウェ−ルズ生まれのピーターLlewellyn 51歳をスポンサーとしてを見つけたと述べました。 「彼は、まだ始めていませんが、おそらくすぐに訓練を始めるでしょう。彼は、すでにモスクワにいて、二、三日中に我々の所へやって来るはずです。」と、スター・シティ宇宙飛行士トレーニング・センターの部次長アンドレイMaiborodaが述べました。 Llewellynと密約を結んだエネルギア社も含めて多く人々が、ほとんど知られていない実業家が本当にお金を持ってくるのか疑念を表しました。 「私は、我々がお金を得た時にそれを信じます。それまではそれを実際には信じていません。」と、エネルギア社の副指揮ユーリGrigoriyevは言っています。 大衆に広く普及しているプラウダ新聞は、第一面と中2ページにわたってその記事の見だしを次のようにさいています。 『英国のくだらない人物が無料で宇宙へ飛行する』 見だしの下の写真には、初めて宇宙へ行ったユーリー・ガガーリンが、「売ります」とスタンプされたソビエト製の宇宙ヘルメットを持って写っています。 もし本当にLlewellynが飛行するならば、彼は歴史上で最も短い準備期間で飛行した宇宙飛行士になります。それは、8月の打ち上げまでまさにわずか3ヶ月間なのです。 かつてアフガニアのゲスト宇宙飛行士が6ヶ月の準備期間で飛行しましたが、数年間も準備する宇宙飛行士が普通です。 「3ヵ月間では、トイレの使い方や食事のとり方など身の回りの世話の仕方を覚えるのがやっとです。しかし原則としては、実験を実施したり他の目的がなければ、それ以上は必要ありません。彼は宇宙へ行って無重力状態を経験したいだけなのです。せひ彼を飛ばせてください。」とスターシティーの副訓練ディレクターを努める宇宙飛行士Vasily Tsibliyevは言っています。 Tsibliyevは、宇宙飛行の危険に精通しています。 彼と彼のクルーは、1997年に貨物船がミールに衝突したとき、そして 同じ年に危険な火災が発生したとき死にかけましたが無事生還しました。 彼は、もしLlewellynが搭乗中に事故が起こっても、船長と機関士がうまく対応できるでしょうと言っています。 Llewellynが直面するもう一つの困難は、事故があった場合の特別なトラブル時の言葉の問題です。 しかしGrigoriyevは、「我々はソビエト時代に、アフガニスタン人、シリア人、その他の多くの国の人を飛行させたが、その全員がロシア語をうまく話せなかった。」と静かに述べました。 ロシアは、外国人をミールに飛行させて数億ドルを得てきました、そして現在も軌道上にいるフランス人の為に支払われています。 モスクワは、以前は決して民間人の搭乗を了承しませんでしたが、昨年、ロシアのエリツィン大統領のトップアドバイザーの一人ユーリーBaturinを飛行させています。 ----------------------------------------------------------------- 詳細は必ず下記のページで御確認ください。 http://www.cnn.com/TECH/space/9905/20/russia.mir.reut/index.html |