5月23日付け
CNN Interactive Spaceは

ステーションは非常に騒々しいので飛行士は耳栓を装着

という見出しの記事を報じています。

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 国際宇宙ステーションのロシア側の半分は非常に騒音が高いので、今週遅く宇宙飛行士が補給品を届けるときは、彼らは耳栓を装着します。

 響きわたたるファンの音が、ロシア製のザリャー制御モジュールをハイウェイ並の騒音にしているのです。

 宇宙ステーションのアメリカ製側を超すと、通信システムは使えません。

 シャトルの宇宙飛行士の訪問は、すでにオンボロになっている6ヶ月になるの宇宙ステーションの修理で多くの時間を費やします。

 ディスカバリー号の打ち上げは、その巨大な燃料タンクへの雹による損傷の為に1週間遅れの今週木曜日に設定されています。

 7人の宇宙飛行士全員が、ザリャー内で装着する耳栓を持っています。

 この耳栓はまた、ディスカバリー号船内で絶え間なく続くカタカタ音の中でのクルーの安眠にも役立ちます。でもザリャーよりは静かですが。

 宇宙飛行士の耳はふさがれいますが、彼らはザリャー内で発するいかなる警報も聞くことできます。

 少なくとも船長のケントRomingerは、自分達はシャトルから運び込む電池式スピーカーマイクロホンで警報を聞くことができると言っています。

 ザリャー内の騒音レベルは、72デシベルを超えます。

 音響の専門家は、それを混んでいるハイウェイかうるさいTVから10フィート離れた場所にほとんど相当すると言っています。

 スペースシャトルの最高騒音レベルは68デシベルです。ただし、異常に騒がしいペイロードを積んだ場合は、これを超えるときもありますと宇宙ステーションの音響を担当しているNASAのエンジニア、ジェリー・グッドマンが述べました。

   一人のクルーが、聴覚を一時的に失って帰還したときさえありました。

 12月に宇宙ステーションの最初の2つのセグメントをドッキングさせた宇宙飛行士らは、ザリャー内で隣のユニティー・モジュールの扉から誰かが話している声も聞くことが難しいと同僚に話しています。

 「端的に言うと、それは聴力を傷つける種類の雑音ではありません。この点では何よりも不快なものになると想像できます。」

 この事は、3ヶ月から4ヶ月間宇宙ステーションに閉じ込められる宇宙飛行士にとっては、心配なことです。

 最初の常置のクルーは、来年早々に引越すと予想されます。

   ステーションをより静かにしてそれでいて安全にする為に、Romingerと彼のクルーは、6日間近くドッキングしている間に、ザリャー内部の空気を循環させているファンやダクトや通気穴に15個の発泡材の覆いを取り付けます。

 グッドマンは、この消音器がザリャーの騒音を抑えて、宇宙ステーション全体あるいは少なくとも閉じられた空間の騒音レベルを60デシベルまでダウンさせることを期待しています。

 もしそれができなければ、常置クルーはモジュール内では耳栓を装着しなければならず、快適な生活は難しくなります。

 昨年11月にロシアが打ち上げた最初のステーションのコンポーネントであるザリャーは、ずいぶん前から騒音の存在の可能性はわかっていたはずです。

 ロシアは、NASAが行なうような音響への配慮を単に払わなかっただけだと、グッドマンは言っています。

 ちなみにアメリカ製のユニティー・モジュールはその騒音レベルが58デシベルに抑えられています。

 宇宙ステーション上では、他の問題も起こっています。

 アメリカの通信システムがデータを地球へ中継しなくなり、ロシアのバッテリーは正しく充電しなくなっています

 フライトディレクターのポール・ヒルは、この宇宙ステーションを、 微調整の為にディーラーに戻す新車にたとえています。

 「今回の場合、それはとても複雑な車で、おまけに軌道へ投げ上げてしまっているので、手が届きません。」とヒルは言っています。

 「多くのことがありますが、我々全員は実際は満足しています。もちろん、全く失敗がないことを望んでいますが、それはとても現実的なことではありません。」

 ロシア宇宙情勢独立コンサルタントのジェームズObergは、もしザリャーの打ち上げ遅れが電力システムの包括的試験を可能にしていれば、 このバッテリートラブルは止められたはずだと言っています。

 騒音問題も解決されていたはずだと彼は言っています。

 この消音器はバンドエイドよりも小さい物だと、Obergは言っています。

 「もしこの傾向が続くなら、これから2年から4年間クルーは処置だけしかできないだろう。」と、Obergが述べました。

 ザリャーだけが、うるさいはステーションのコンポーネントではありません。

   四半期末までに居住空間として打ち上げられることになっているロシアのサービス・モジュールと呼ばれるものは更に悪いかもしれません。

 たびたび遅れるモジュールは、宇宙デブリに対するプロテクトの面でもNASAの規格に適合していません。

 「我々は、やるべきことはやっています。発見されたいかなる不備も積極的に処置しています。」と宇宙ステーション運用のプログラム・マネージャー代理のフランク・カルバートソンは言っています。            


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詳細は必ず下記のページで御確認ください。

http://www.cnn.com/TECH/space/9905/23/space.station.ap/index.html



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