水曜日に公開された報告によると、ロシアはステーションの降下を適切に誘導する十分なお金を持っていないので、ミール宇宙ステーションは地上に墜落する可能性があるということです。
130トンのミールは、来年始め不本意に放棄されます。 地上管制官は、ステーションを誘導して、大気圏で焼夷弾と化したステーションを海洋の無人地帯の海面に降下させようと計画中です。 しかし、事はそう単純ではありません。 「現在、有人で軌道を回るミール・ステーションの飛行を続けるだけでなく、海洋の予定された海域に降下させるように誘導させるための資金もないのです。」と、ミールを担当するロシアの宇宙専門家のトップが声明において火曜日に述べました。 より早くなるロシアの宇宙ステーションの墜落 水曜日に、31人の宇宙開発設計者やエンジニアのリーダーがサインした文書がAP通信にファックスされました。 ミールの降下を制御する為には、数回のプログレス貨物宇宙船の飛行が必要で、それがミールにとどまってエンジンを噴射し、軌道を下げなければなりません。 しかしロシアは、ミールがその降下の途中で制御できなくなる可能性があると驚くべき注意を促しています。 前例もあります。 1991年2月に、地上管制センターは40トンのサリュート宇宙ステーションの管制を失って地上に墜落させてしまいました。 サリュート・ステーションは、チリの国境近くアルゼンチンのアンデス山地のまばらに人が住んでいる地域に墜落しました。死傷者や被害は出ませんでした。 しかし専門家は、もしミールが誘導を失えば、何処に落ちるかわからず、それは大陸かもしれないと警告しています。 ロシアは、彼らの宇宙開発の栄光であり国家の威信でもあるミールをできる限り長く飛行させようと奮闘してきました。 しかし、悲惨な財政問題が火曜日、宇宙庁にミールの現在の乗組員は8月に離れたほうが良いという決心をさせました。 これから、ロシアが更なる資金を獲得して新しい乗組員を送らなければ、ミールは捨てられるというのが大方の見方です。 当局はまだミールを救いたいようで、そのチャンスは取るに足りないほどですが、宇宙庁は時間をかせいで奇跡を願っているようです。 「今となっては、ステーションを放棄する決定は変更できません」と、ミールに2度搭乗した経験を持ち、来年3月に国際宇宙ステーションが稼動し始めたときに最初のクルーの1人となる宇宙飛行士のセルゲイKrikalyovは言っています。 「後になって、たとえ我々がより賢くより金持ちになって、そして、いくぶん我々の優先したことを幾分再評価したとしても、その時ではすでにあまりにも遅すぎます。」 Krikalyovは、宇宙庁はミールを上げたままにして、決定をできる限り先延ばしするだろうと予測しています。 「少しでも希望があるならば、彼らは最後の力を振り絞って、あらゆるお金をかき集めるでしょう。」とKrikalyovは言っています。 ----------------------------------------------------------------- 詳細は必ず下記のページで御確認ください。 http://www.cnn.com/TECH/space/9906/04/mir.crash.ap/index.html |