6月2日付け
CNN Interactive Spaceは

シミュレートされた火星環境の中でバクテリが育つ。

という見出しの記事を報じています。

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 新種の地球のバクテリアが、火星を模倣させた実験室環境の中で成長したと研究者が述べました。

   アーカンソー大学のティモシーA.Kralは、メタンを生成して酸素を嫌う微生物が、地球のほとんどの生命が生きていくことができないシミュレートされた火星環境の中ですばらしい成長をしたと述べました。

 水曜日に行なわれた米国微生物学会の全国会合で報告したKralは、彼と仲間のカーティスBekkumは、火星環境に非常ににせてシュミレートしたペトリ皿を作ったと述べました。

水の形跡

この皿は、酸素は含まず二酸化炭素と水素ガスで浸されています。

 この実験装置にある土は、有機栄養素はなく水の形跡だけがあると分かっている火星の泥に似せられています。

 「我々は、地下には液状の水が存在すと仮定しています。」とKralが述べました。

 多く惑星専門家は、火星にはかつて大量の水があったと信じています。そして地表下にまだその形跡が残っています。

 研究者達は、この混合物の中に、海底火道の周囲など地球上の酸素のない場所に住む種のバクテリアであるメタン細菌と呼ばれる微生物を置きました。

 メタン細菌のあるタイプは、牛のこの胃に住んでいて草の消化を助けます。

 「微生物のこれらのタイプの全ては、窒素や水素を取ってメタンを作ります。それは燃料に使われる天然ガスと同じものです。」と、彼は述べました。

 シュミレートされた火星環境の中でバクテリアが生きているかどうか知るために、溶封されたペトリ皿の中で生成されるメタンの量を測定したと、Kralは言っています。

 「それは、地球上でそうするようにメタンを作っており、火星の環境の中でも立派に育っています。」と、彼は言っています。

 この実験は最終解答にはほど遠いけれども、微生物が育ったという事実は火星に生命が存在する若しくは少なくとも存在が可能性だという信念を慎重に高めるものだと、Kralは言っています。

 Kralは、この実験はまた微生物が火星の惑星環境を変化させる可能も高めたと言っています。

 「そこを地球に似た環境にしたいならば、火星にこの種の有機体を置くことからはじめることになるでしょう。」

 Kralは、メタン細菌の細胞集落は、火星の気候や気温を変化させるメタン・ガスを放つだろうと言っています。

 「現在の火星の地表は非常に冷えていますが、メタンが大気中に集まれば、事実上温室効果生み出す可能性があります。メタンは、惑星を暖めることができる温室効果ガスなのです。」と彼は言っています。

   温室効果ガスは、太陽光を惑星表面に当てる事は許しますが、その太陽熱が宇宙に逃げることを妨げます。

メタンの利用方

 メタンはまた、火星の人類のコロニーにエネルギーを供給することもできますと、Kralは言っています。

   このガスは、燃料として更にはロケットの推進剤としてさえ利用できます。

 NASAは、火星にメタンを生成する無人探査機を送り込む研究を行なっています。

 地球から運び込んだ二酸化炭素と水素を使えば、メタンを生成貯蔵する事が可能になるでしょう。

 実際に人類が火星に行った時、この燃料を使用できます。

   「彼らは、このメタンを地球に帰るロケットに使うこともできます。」と、彼は言いました。

 理論上では、メタン細菌微生物は、メタンを生成して未来の火星の人類コロニーに必要なエネルギーを供給することを可能にします。        


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詳細は必ず下記のページで御確認ください。

http://www.cnn.com/TECH/space/9906/02/test.tube.martian.ap/index.html



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