ジョン・グレンを宇宙へ復帰させるための秒読みは、午前8時公式に始まりました。
月曜日NASAの気象予報官は、ハリケーン・ミッチを精密に監視しています。 グレンと6人の他の宇宙飛行士は、木曜日午後2時ESTシャトル・ディスカバリー号に乗って9日間のミッションに旅立つ事になっています。今回のミッションは難しい科学研究というよりも広報活動を行う事だという人たちもいます。 3,000人以上の報道関係者がケネディ宇宙センターに群がっているにもかかわらず、ホテルの部屋は何ヵ月も予約が入っており、さらに300,000人以上の人々が 打ち上げを見ようと思っています。 その中の一人に、個人でシャトル打ち上げを見る初めてのアメリカ大統領になる クリントン大統領もいます。議会のおよそ70人のメンバーも出席することになっています 。 NASA当局者にとって直接の心配事は、強力なカリブ海の嵐ハリケーン・ミッチです。嵐はフロリダから離れて打ち上げのためには好天気が予想されていますが、NASAは、ハリケーンがシャトルが非常事態でケネディ宇宙センターへ帰還する時に危険を及ぼすかもしれないと心配しています。 「ハリケーンがなければ、我々はもっとリラックスしていると思う。」と、シャトルの気象担当官エド・Priselacが言いました。彼は、嵐がNASAのナンバーワンの関心事だと付け加えました。 流星雨も懸念される Priselacは、打ち上げウィンドウ2時間30分間の有利な気象条件は 60パーセントだと見込んでいます。 しかし、「我々は、何らかの行動を起こす必要があるとは考えていない。」とNASAテスト・ディレクターのダグ・ライアンズは語りました。 それでもやはり、打ち上げ台にシャトル・ディスカバリー号とエンデヴァー 号両方を置いているNASA当局者は、危険がないことを確信するまでは緊張が解けません。 NASAには、気象的な別の種類の心配事があります。 毎年 11月17日に獅子座流星雨が起こると思われています。今年は普通になく激しい流星雨になると考えられており、NASAはそれらが軌道を回っている衛星に損害を与えないかと心配しています。 NASAは、ディスカバリー号の打ち上げが11月5日までにできなければ、流星雨が終わるまで延期されるだろうと言っています。 技術専門家は、ディスカバリー号のコンピュータのソフトウェアをロードしチェックして、ナビゲーション・システムの試験を行いました。そして、NASAはすでに注意を必要とする技術的問題を確認しています。 ディスカバリー号のメイン・エンジンのうちの1機の中で欠陥のあるセンサーが検出されました。このセンサーは、離陸の時にエンジン・ノズルが正しい方向に向けられることを確認する為の物です。 ライアンズは、エンジニア達は、エンジンが適切な位置にあることを確認するのに油圧計の読みなどの他の情報源に頼るだろうと、語りました。 |