カザフスタンは日曜日、来週有人ミール宇宙ステーションに向かう重要な補給ロケットの打ち上げ論争がますます辛辣になっているさなか、隣国ロシアの怠慢を非難しました。
カザフ共和国のNurlan Balgimbayev、モスクワは先週月曜日ロシアのProton-Kロケットが地球高高度で爆発してカザフ共和国の中央地方に破片を降り注がせた事故について適切な対応をとっていないと語りました。 「残念なことに、我々はロシアの側が特に心配しているとは感じません。」と、Balgimbayev首相は声明で述べました。 カザフスタンは、直ちにロシアがメインの宇宙打ち上げ基地として借りているバイコヌール宇宙基地かの全ての打ち上げを禁止しました。 この事故で負傷者はいませんでしたが、カザフ当局は、非常に有毒なロケット燃料の成分「giptil」がKar Karalinsk地方の供給水に混入したかもしれないと言っています。 ロシア宇宙庁のヘッドユリKoptevは、日曜日の会合でBalgimbayev首相に、ロシアの科学者による予備試験では「giptil」の痕跡がないことを示していると伝えました。 彼は、トップスペシャリストのチームがさらに調査する為に火曜日に事故現場に飛ぶだろうと述べました。 ウクライナのゼニットロケットは、打ち上げ日から4日後の日曜日も運転禁止になっていると、スポークスマンが伝えました。 モスクワは、ロシアの老化したミール・ステーションへ向かうプログレス供給船を載せたソユーズ・ロケットの運命をより心配しています。 Koptevは、カザフスタンがプログレス船の飛行禁止令を翻すような訴えを繰り返しました。プログレス船はトラブルがちなステーションへ不可欠な航法用装置と一緒に、フランスとロシアのクルーのために食品や補給品を届けに行くことになっています。 このクルーは8月後半にステーションを離れることになっており、モスクワがもう一チームを送り出す資金をかき集める間に、このシステムが地球に墜落するのを防ぐ予防措置となります。 ミールはゆっくりと船内気圧が低下する問題が生じていますが、宇宙当局土曜日に、搭乗している者に直ちに危険はないと述べました。 1991年の独立から広大な北の隣国として一般に良い関係を保ってきたカザフスタンですが、ロシアが日曜日に墜落のいかなる被害も補償すると約束したにもかかわらず、この対決では頑として譲りません。 Balgimbayev首相は、ロシアがバイコヌール基地を借りる為の総合契約書は、再構成されなければならないかもしれないと述べました。 「今回の件全てが、カザフスタンにバイコヌール基地の使用方法について再考させています。例えば、差し迫った打ち上げを通告するというシステムから打ち上げ認可制に変更するなどです。」と、彼は述べました。 地方のマスコミは、カザフスタンが強力な交渉手腕を使ってモスクワからおまけの譲歩をしぼり出すかもしれないと推測しています。 ロシアは、この基地の使用料の未払い金が3億ドル以上に膨らんでいます。年間使用料は1500万ドルです。 「ロシア当局は、この喧嘩を軽くあしらいたいようです。禁止にもかかわらずプログレスの打ち上げ準備は進行中です。」と、バイコヌールのスポークスマンは述べました。 「我々は、水曜日の打ち上げに備えています。しかし、この禁止令の状況では明らかな事はありません。何が起こるのか予測もつきません。」と、彼は述べました。 ----------------------------------------------------------------- 詳細は必ず下記のページで御確認ください。 http://www.cnn.com/TECH/space/9907/11/mir.dispute.reut/index.html |