月曜日スペースシャトル・コロンビア号のメンバー達は、金曜日の打ち上げ時に起こった燃料漏れが明らかになっても動じていないと述べました。
「それは、我々のミッションではこれ以上心配はありませんが、これからのシャトルの打ち上げに心配を残すでしょう。また我々のエンジニアー達が、この問題を非常に詳しく調べて理解しようと作業を進めている事も知っています。」と、フライト司令官の空軍大佐アイリーン・コリンズが、月曜日の朝述べました。 コロンビアの打ち上げ数秒後に撮られた写真は、右エンジンの冷却チューブから水素が漏れている事を示唆していると、NASAは日曜日に述べました。 右エンジンのノズルから漏れている水素が写っている写真 もしもっと多くの水素が漏れていたらこの燃料漏れは、シャトルのエンジンを突然止めて、フロリダか西アフリカに初めてのシャトルの緊急着陸を強制していたかもしれないと、宇宙局は述べました。 金曜日の打ち上げ数秒後に起こったこの故障とそれには関係のない電気ショートにもかかわらず、コロンビアとその貨物(世界最強のX線望遠鏡)は、アメリカの宇宙飛行では初の女性司令官コリンズの指揮のもとに安全に軌道に到達しました。 疑われている問題は、今回の残りの飛行には影響を及ぼさないでしょう、何故ならシャトルは軌道投入後は三つのメイン・エンジンは使わないからです、とNASAのミッション・オペレーション代表のウェイン・ヘールが述べました。 コロンビアは、火曜日の夜にフロリダに着陸する予定です。 パイロットのジェフ・アッシュビーは確かにこのトラブルのことは気にしているが、自分の初めての宇宙飛行の経験を損なうものではないと言っています。 ----------------------- ヘールは、まだ水素漏れの証拠はないと言っています。 しかしそのような漏れは、シャトルの軌道までの8分半の上昇を1〜2秒早く遮断して予定よりも7マイル低い軌道に入れたという理由に当てはまります。 コロンビアのエンジンは、着陸の後に検査されます。 他の2機のシャトルの打ち上げでも、エンジン・ノズルのチューブのひびから水素が漏れたことはありましたが、今回起こったものよりもずっと小規模なものですと、ヘールは言っています。 もし冷却チューブにひびがあったとしたら、漏れは打ち上げ1、2秒前に始まって上昇中はずっと続いていたはずですと、彼は言っています。 各エンジン・ノズルの中にある1,000本以上の細長いスチール・チューブを流れる水素は、ベル形ノズルを冷却して、エンジン燃焼室に流れ込む前の超低温水素燃料を予熱します。 |