科学者達は、土星の最大の月で極寒の海を見つけたと思っています。おそらく地球の海以外では太陽系で唯一知られる液体天体となるでしょう。
ローレンス・ライブモアー国立研究所の天文学者は、マウナケアの頂上に置かれた望遠鏡で、タイタン上で水ではなくメタンかエタンあるいは他の炭化水素の海だと思われるものを発見しました。 「そこに液化炭化水素が存在することは長い間予言されてきましたが、実際に見るのは非常にエキサイティングなことです。」と、バークレー大学に所属する国立研究所の惑星科学者Seran Gibbardが述べました。 Gibbardは、タイタンはマイナス180度C(マイナス290度F)とあまりにも低温なのでこの海が生命を育むことには疑念を持っています。 「生命を作るのに必要な化学反応は、もっと高温で起こります。」と、彼女は金曜日を述べました。 タイタンは地球のように炭化水素と豊富な窒素の大気で浸されています。それで、科学者達はそれが地球の原始環境に似ているかもしれないと考えています。 タイタンは、荒れ狂うスモッグ雲で覆われているので、その研究が困難です。 雲の動きを止めた何百枚もの短いスナップショットを撮ることによって、科学者達はその断片を集め継いで、水星よりも大きくて地球から8億マイル以上の距離にあるタイタンのこれまでで最も鮮明な画像を得ることができました。 マウナケアの頂上にある世界最大のケック望遠鏡で3年前に撮られたこの写真の左下隅には、天文学者が炭化水素の海の形跡だと判断している暗い領域が写っています。 「太陽から受ける全ての光のうち反射されるのがそのほんの一部だけであることを、我々はそれをエタンのような液体炭化水素の特性だと思っています。」と、Gibbardが述べました。 前にも強力なハッブル宇宙望遠鏡がタイタンの写真を撮っていますが、それらの画像はこれより鮮明ではありませんでした。 Keck望遠鏡は、150マイルの大きさまで測量することができると、ローレンス・ライブモアーの天体物理学者クレア・マックスが述べました。 この結果は、雑誌イカルスの今月号で発表されました。 科学者達は、暗い領域はまた固体の炭化水素であるかもしれないとも述べています。 詳細はケック天文台のページにも掲載されています。 |