専門家達は、先月スペースシャトル・コロンビア号の打ち上げ5秒後に起こった電気回路のショートの原因は、電動工具によってネジのフィリップス・ヘッドにできた金属バリであることを確認しました。
シャトルのロケットエンジンを制御している6つのコンピューターのうちの2つを遮断したこの電気回路ショートは、コロンビア号のエンジン・ノズルの1つで起こった水素漏れと一緒に、7月23日のNASAのケネディ宇宙センターからの打ち上げ成功を別の点で傷つけました。 「適切にしっかりと取り付けられたネジの頭にできた小さなバリと近くの電線が26回の飛行と747の背中に載せられての20回の空輸で激しく振動し、その環境がついに電線の皮膜をすり減らせてしまいました。」と、ケネディ宇宙センターのスポークスマンのジョエル・ウェルズが伝えました。 「電線の絶縁皮膜が裂かれたような事です。」 露出した電線とつぶれてケバ立ったネジの頭が電気アークを発生させる状況を作ったとウェルズが語りました。 このショートがコンピューター遮断を続けさせていたら、フロリダかアフリカへの緊急着陸を強いられたいたかもしれません。 NASAのマネージャーやエンジニアや専門家達は、シャトル艦隊の他の宇宙船での調査や以降の点検が9月16日に設定されているエンデヴァー号の飛行を遅らせるかどうか火曜日遅くに決めることになっています。 その飛行は、レーダー・マッピング・ミッションを含んでいます。 隠しおおせなかった発火跡 シャトルのペイロード・ベイで作業を行なっている専門家のチームが、土曜日と日曜日でこのショートの原因を簡単に確認したとウェルズが述べました。 彼らは束になった電線をたどっていき、電気アークが発生してネジと電線の間で燃えた跡を見つけました。 「それが電気ショートの原因であることは非常に明白です。」と、ウェルズが述べました。 専門家達は7月27日の着陸後すぐにコロンビア号の調査を開始しましたが、ペイロード・ベイ内の装置が完全点検の邪魔になっていました。 先週彼らは、チャンドラX線宇宙望遠鏡を軌道投入するブースターロケットを支持するのに使われていた骨組を引き出しました。 このシャトルのミッションは、現在地球軌道を回っている宇宙望遠鏡を無事放出しました。 つぶれたネジの頭と絶縁皮膜が裂けた電線 |