海上プラットホームから打ち上げられた最初の商業衛星は、その前日ロケットが南太平洋の打ち上げ台から宇宙へと離昇した後に赤道上の軌道に乗りました。
アメリカ、ロシア、ウクライナとノルウェーの会社がスポンサーになったこの冒険は、2003年までに他の18の打ち上げを計画している国際協会シーロンチ株式会社にとって初めての民間打ち上げでした。 ハワイの南東1,400マイル(2,253キロメートル)の赤道上に浮いている 打ち上げプラットフォーム「オデッセイ」の管制官達は、ウクライナ製のゼニット・ロケットはアメリカのディレクTVの衛星を完璧に軌道投入したと言っています。 アメリカが所有するディレクTV社は、この衛星を使って画像を合衆国へ放送します。 数十億ドルの国際協会の主要なパートナーの1社であるシアトルを拠点とするボーイング・コマーシャル・スペース社のスポークスウーマンは、TV衛星は9:30 p.m.太平洋時に無事に軌道に乗ったと伝えました。 ヒューズ宇宙通信社によって製造されたこの衛星はその信号中継容量の30パーセントをディレクTV社に提供することになっています。 静止軌道に乗ることは、同じ場所で世界の上空を周回することを意味します。 協会当局は、地球は赤道部が最も速く回転している為に、より良い打ち上げや打ち上げ後の技術サポートさらにもっと重いペイロードを静止軌道に投入する能力を提供するとして、赤道付近からの海上打ち上げは陸上打ち上げよりも経済的だと考えていると言っています。 「赤道上から打ち上げれば、地球の自転速度を最高に利用できます。」 と、シーロンチ社のジム・メーザーは言っています。 油田掘削船を改造した打ち上げプラットフォーム「オデッセイ」と最新の宇宙通信装置であふれる姉妹船「シーロンチ・コマンダー」は、9月26日カリフォルニア州ロングビーチから曳航されました。 2隻は10月7日に南大平洋の遠隔地(西経154度、北緯0度)に到着して、予定よりも1日早い打ち上げ日程に決定されました。当初の打ち上げ日は10月10日の日曜日に設定されていました。 「ランチウィンドウは両日とも同じでしたので、我々は2回の試みが可能になりました。もし土曜日に何か間違いがあれば、日曜日にもう1度挑戦できます。」と、ボーイングのスポークスマンは語りました。 アメリカ国務省は昨年、ボーイング社が機密に関わる技術情報をロシアやウクライナのパートナーに譲渡したかどうかを調査する計画を中止しました。 調査委員会は、機密に関わるデータは譲渡されていないことを確かめましたが、初めに連邦の許可なしで情報交換を行なったとしてボーイング社に1000万ドルの罰金を科しています。 CNNレポート(RealVideo) |