それはヨーロッパより広い面積を持つ最も寒く最も高い大陸です。しかし南極は、わずかしか調査されておらずわずかしか理解されていない地球の大陸なのです。
1997年南半球春季の18日間、NASAが打ち上げたレーダーサットと呼ばれるカナダの衛星は、遠く離れて近寄るのが困難な大陸の科学者達の研究を助けるパズルの断片を収集しました。 科学者達は今週、それらのパズルの断片を合わせて氷の大陸の初めての高解像度レーダーマップを作り上げたと発表しました。 氷山上のバンガローの位置を見分けるほどのディテールを持つこの新しいマップは、科学者達の氷の大陸に関する疑問に答え、これまでに見たことのないような不思議で魅惑的な地形に彼らの頭を掻かせています。 「この地図は実際、我々が南極大陸を研究する地球科学に新しい始まりを与える新しい窓です。」とNASAの地球科学準アドミニストレータ のGhassem Asrar博士は言っています。 この新しい地図は、NASAの南極マッピング・プロジェクトの一環として作られました。 今科学者達が見た最も驚くべき地形は、氷床から海洋へと流れ込むねじれた氷の模様ですとNASAは声明で述べています。 「我々は、東南極大陸の中心深くまで達する複雑な氷流網を見て驚きました。」とオハイオ州立大学のバードポーラー研究センターのケニスJezekが述べています。 氷流は氷の広大な河ですが、そこでの氷は水路て運ばれるよりも最高で100倍も速い最高年間3,000フィートという速度で流れています。 「東南極大陸には驚くべき氷流が存在します。それはニューオリンズからイリノイ州カイロまで伸びるミシシッピー河の長さに近い500マイルにも伸びているのです。」とJezekは言っています。 これまでの低解像度衛星でのマッピングでは、南極大陸は純白でほとんど平坦に見えました。しかし、このレーダーサットの新しい地図で南極大陸は活気付きました。 砕けた氷の塊からなる海岸線や南極大陸のドライ・バレーの岩壁 から突き出る堆積岩 ねじれながら海へ流れ込む巨大で悩める南極の氷床 氷床を貫通する火山や南の海洋へ川のように流れる氷流 奥地の基地へとつながる道の上の雪上車の轍でさえも見ることができます。 「我々は、南の大陸全体の新い地図を手に入れました。それは我々に世界の驚くべき部分のある物を見せ、人類がそれを局地的或いは地球規模でどのように変えてきたかを教えています。」とJezekは言っています。 NASAの南極調査は、自然或いは人類によって引き起こされた変化が地球の環境形態にどのように影響を及ぼしているのかを探る為の宇宙局の地球科学計画の一環です。 中解像度南極大陸全体写真地図 TIF(12MB) (ダウンロード時間およそ15分 是非見る価値あり) 高解像度南極大陸全体写真地図 TIF(32MB) (ダウンロード時間およそ40分 保存目的の場合は是非こちらを) NASAのページ |