巨大な惑星が1つでなく2つの恒星を回っている可能性があり、それは科学者達の考えを超えた惑星系が存在することを意味していると水曜日に研究者達が発表しました。
地球がある太陽系外ではおよそ20個の惑星が確認されていますが、いわゆる太陽系外惑星が2つの恒星を回っているのを発見されたのは初めてです。 「我々の太陽の隣にある恒星の半分から3分の2は、連星あるいは多重星のメンバーであると分かっています。」とこの研究を支援している全米科学財団のモーリスAizenmanが声明で述べています。 「2つの恒星を回っている惑星の発見は、我々の現在の考えの及ばない惑星系が存在することを意味しています。」とAizenmanは言っています。 この研究をサイエンス・ジャーナルで発表した天文学者によると、推定されている惑星の質量は木星のおよそ3倍で、地球からおよそ20,000光年離れています。 インディアナ州南ベンドにあるノートルダム大学の研究員デイビッド・ベネットとサン・ホン・リーは、遠い星の周囲の光の屈折を調べる独特な方法でこの新しい惑星の証拠を発見しました。 重力マイクロレンズと呼ばれているこの技術は、1930年代にアルバート・アインシュタインが初めて提唱した性質が基礎になっています。 恒星や惑星のような天体がより遠くの星の手前を移動するとき、その恒星や惑星の重力が「レンズ」の働きをして遠くの星を拡大しそれをより明るくみせます。 1997年に天文学者がこのようなマイクロレンズ効果を調べた結果の場合は、その明るさのパターンが1つの恒星がレンズの働きをしているにしてはあまりにも複雑に思えました。 「光度曲線を見れば、それが通常の単一星によるレンズ効果でないことは全く明白です。」とベネットは電話インタビューに応えています。 しかし彼は「我々は連星による多くの奇妙な光度曲線も調べているところです。我々が見つけたモデルは完全な惑星系のようなものだとわかりました。」と言っています。 この惑星の巨大な質量は、連星からの距離と一致しているとベネットは述べました。木星の距離の5.3天文単位と比較してみると、この連星からの距離はおよそ7天文単位です。1天文単位とは、9300万マイル(1億5000万km)つまり太陽からの地球の距離です。 しかしこの現象は、新しい惑星としてでなく別の説明でもつけることができます。例えば連星の軌道の動きがこの明るさの変化の原因になった可能性もあります。 NASAによる説明 更に詳しい情報 |