アメリカ空軍は、11月17日に地球がしし座流星嵐と出くわす時にアメリカのミサイル警戒衛星や通信衛星その他の軍事衛星の特別監視体制に入ると述べました。
速度140,000mph(224,000kph)以上で飛行する小さな砂粒から成るこの嵐は、本質的にはテンペル・タットル彗星から出た宇宙の塵の雲の尾です。 地球が彗星の尾を1998年に初めて通過した時もこの心配はありましたが、空軍は科学者達が今年は1966年以来テンペル・タットル彗星からの光景が最大になると予測していると言っています。 「空軍の衛星オペレーターは、流星嵐によって影響を受け得る軍事通信衛星、ミサイル警戒衛星、航法支援衛星にもし必要ならば緊急事態処置計画を実施する検討を行なっている。」と空軍は声明でて述べています。 高速で進むしし座流星群の粒子は、衛星に機械的な損傷を与える可能性もある一方で、その粒子が電荷しているために電気的なショートを引き起こす可能性もあります。 空軍のオペレーターは、流星嵐の間は衛星の指令制御を避ける為にセンサーを切るかもしれません。或いは、衛星の断面積の小さな方を向けて流星嵐の影響を和らげるように衛星を最適化するかもしれません。 空軍宇宙司令部は、ハワイのハラエアカラ山頂にあるマウイ・スペース・サーベーランス基地の電気光学設備で流星嵐を監視します。 そこは、今年の流星嵐を観測するのに適した主要地域の1つです。他の主な観測地域にはイスラエル、カナダ、フロリダ、カナリア諸島などがあります。 |