衛星を運んでいた日本のロケットが軌道投入に失敗して打ち上げおよそ8分後に指令で爆破されたと、日本宇宙開発事業団(NASDA) のスポークスマンは伝えています。
航空管制や気象観測などの多目的衛星を運ぶ日本のH-2ロケットは日本南部にある種子島宇宙センターから午後4時29分(0729 GMT)ごろ打ち上げられました。 しかし、その後まもなくロケットの主エンジンが停止した為に当局は衛星の軌道投入を諦めたとスポークスマンは述べています。 そしてロケットは、爆破されました。 何故エンジンが故障したかは、すぐには明らかになっていません。 これは、ここ2年間で日本が静止軌道に衛星を投入する2度目の失敗です。 1998年2月にも、H-2は衛星を適切に打ち上げることができず、約600億円(5億7200万ドル)がむだになりました。 このロケットの打ち上げは、当初9月10日に設定されていましたが、連続した機械的トラブルの為に延期されていました。 日本がアメリカからおよそ100億円で購入したこの多目的衛星は、来年4月から運輸省に精巧な航空管制システムを提供することになっていました。 日本の宇宙計画はたびたびその高いコストと度重なる失敗で批判されてきました。そしてその原因はその責任部署が5つもある政府省庁に分担されていることにあるとされています。 H-2ロケットで衛星を静止軌道へ運ぶ費用は1機当たり190億円(1億8000万ドル)かかり、それは競争相手であるヨーロッパ宇宙機構のアリアンロケットの費用の2倍です。 |