管制官達がマーズ・ポーラー・ランダーからの信号を受信する最後のチャンスだと告知していた火曜日の試みも、途切れのない沈黙の中を通過するだけで、NASAは探査機が失われたという公算にまともに直面しています。
「ますます難しくなった4日後、マーズ・ポーラー・ランダーの飛行チームは今晩その最後のキメを演じました。」とプロジェクト・ディレクターのリチャード・クックが火曜日の朝述べました。 パサデナのNASAジェット推進研究所は、火曜日午後5時10分間の短い通信期間ではランダーからの信号を受信することはできませんでした。 「我々は、今回も通信確立の試みに失敗しました。この時点で我々のミッション成功への期待は遠のきました。」とクックは述べました。 NASAは、もう2週間ランダーへのアプローチを続けるつもりです。 しかし当局は火曜日夕方の失敗で成功の見込みはほとんどなくなったと言っています。 「しかし、我々は予想もつかない結果が通信の成功を導くことを期待するだけです。」と彼は言っています。 それは管制官達にとって探査機からの信号を受信できる7回目のチャンスでした。クックはそれを「最後の銀の弾丸」と呼んでいました。 ランダーが火星大気に突入する数分前までは非常に良い状態でコースも正常だったので管制官が着地に成功したと仮定して作業を進めてきた2個の小さなプルーブの方も通信に失敗しています。 ミッション科学者達は、ランダーは故障の為にスリープ・モードに入りプログラムを切ったという理論を立てていました。しかし現在科学者は、そのシナリオは楽観過ぎることを認めています。そして探査機が着地の際にクラッシュしたか損傷を受けた可能性を認めています。 最も成功の可能性が高かった火曜日午後17時20分から10分間の通信チャンスも終了しました。 損害を調査するNASA 探査機の推定損害は宇宙局の最近の火星探査に痛手になりそうです。 今回の失敗は9月に起こった姉妹探査機マーズ・クライメート・オブザーバー(*オービターの誤記かな?)の失敗に続くもので、その合計損害額は3億2000万ドルに達します。 NASAは、JPLの内部調査委員会とNASA外部の調査委員会両方の委員会を設置する予定だと局の火星プログラムを率いる科学者の一人クリス・ジョーンズが述べました。 「我々は、この経験から学ばなければなりません。」とジョーンズは言っています。 マーズ・クライメート・オブザーバー(*オービターの誤記かな?)は、エンジニアが航法プログラムの数値変換を誤りこの探査機を火星に近づき過ぎる航路に入れてしまったと思われています。 クックは、「自分は挫折感に陥った......状態です。これは我々が認めることではありませんが、次はもっとうまく挑戦するつもりです。」と言っています。 |