12月09日付け
CNN Interactive Spaceは

クリントンはマーズ・ランダーの損失についてNASAを擁護。

という見出しの記事を報じています。

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NASAの科学者達が1億6500万ドルのマーズ・ポーラー・ランダーの損失を確認した後、ビル・クリントン大統領は、水曜日アメリカの宇宙計画を擁護しました。

「私は、これ(宇宙開発計画)はもうアメリカの開拓の伝統の為だけに大切なことではないと思います。もし我々が自分達の銀河を超えた理解を求めるならば、これをし続けなければなりません。」とクリントンは今年最後だと発表された彼の記者会見で述べました。

「いま我々は、ここ以外に何10億もの銀河が存在することを知っています。」
「我々は、宇宙には巨大なブラックホールが存在することも知っています。」
「我々はこれらの全ての存在を知ったのです。つまり私は、我々が発見する事こそが重要な事だと考えるのです。」
とクリントンは述べました。

クリントンは、アメリカ航空宇宙局のダニエル・ゴールディン長官がリスクを広げてこれまでより数多くの宇宙飛行の実施を目的とした「より安く、より速く、 よりうまく」というミッションを推し進めていることを賞賛しました。

以前のNASAは、数を少くして巨額の費用を投じるプロジェクトを行なう傾向がありました。

クリントンは、特に火星の南極へと4億7000万マイル(752mln km)を飛行したが地球と通信ができなかった小さな無人探査機マーズ・ポーラー・ランダー・ミッションについて語り、そのミッションの困難さを指摘しました。

「我々の多くは、これはロケット科学ではないというスローガンを掲げていますが、これはロケット科学です。」とクリントンは述べました。

「我々は、丸石くらいの大きさの宇宙船を非常に性質を異にする大気へ投げ込んで的に当てようと試みているのです。それは容易なことではありません。」

クリントンはまた、イギリスの単位系とメートル法を混同した為にコースを外れて9月に失われた1億2500万ドルの探査機マーズ・クライメート・オービターについても触れました。

彼はそのミッションを「重要」と呼んでいます。

彼は、人々は宇宙開発でなされた発見によって利益を被っていると言いながら伝統的な宇宙開発擁護を行ないました。

「我々は実際に、ここ地球上で宇宙開発による多くの利益を得ています。」
「我々は、最新工学、材料科学、 環境保護、医学の分野において多くの利益を得ています。我々は、非常に多くの健康に関係する興味深い発見もなしています。」
とクリントンが述べました。

彼は2つの失敗した火星ミッションについて「彼らは何が悪かったのかを解析して、どのように直せば良いのか解き明かす必要があります。」と述べました。

NASA当局も火曜日、彼らがそれをすると言っています。

クリントンは、今回の失敗を初期の時代の宇宙開発事故と比較して話しました。

「これは酷過ぎると思います。しかし、飛行士達がまだ地上にいる時に焼け死んだあの悲劇と比較できるものではありません。」とクリントンは述べました。

彼は、1967年1月27日に発射台上のアポロ1号宇宙カプセル内で死亡した宇宙飛行士ガス・グリッサム、ロジャー・シャフィー、エド・ホワイトについて述べたのです。

当時クリントンは20歳でした。

「私は生涯あの事故の事を忘れないでしょう。」
「しかし、彼らは(その計画を)止めませんでした。そしてアメリカも止めませんでした。そして私も今止めるべきだとは思いません。」
とクリントンが述べました。

一方でNASAを監督する議会の小委員会の委員長は、「NASAの惑星探査アプローチについては総合評価が必要だ。」として宇宙局の聴聞会を中止する予定だと語りました。

「もし我々がミッション失敗が連続することを避けたいのならば、我々はその過ちから学び、彼らが失敗を繰り返さないことを確かにしなけければなりません。」とテネシー共和党員で上院議員のビル・フリストは声明で述べています。


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上記の訳文は記事の全容を伝えるものではありません。
誤訳の可能性もありますので、詳細は必ず下記のページで御確認ください。

http://www.cnn.com/1999/TECH/space/12/09/space.mars.clinton.reut/index.html

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