強力なアリアン5型ロケットは金曜日に3.7トンの宇宙望遠鏡を軌道に投入し、その完全な初のミッション成功をフランス当局はヨーロッパが宇宙産業をリードしている証だと歓迎しました。
ロケットは予定通り1032GMTに、南アメリカの北海岸にある仏領ギアナ、クールーにあるヨーロッパの発射台から打ち上げられました。 746トンの打ち上げロケットは、ヨーロッパ宇宙機構のX線マルチミラー・ミッション(XMM)科学衛星をおよそ30分後に軌道投入しました。 1996年に最初のアリアン5型は打ち上げ直後に爆発しましたが、このロケットは1997年と1998年に2回の試験飛行を成功させています。 ESA13ケ国は、XMM宇宙望遠鏡の打ち上げ費用としてアリアンスペース社に1億5400万ドルを支払っています。このプロジェクトにはESA参加国によって7億ドルが融資されています。 はるか彼方の高温星を調べる望遠鏡 XMMは、高温ではるか遠方にある星々から放射されるX線を調査します。 巨大なミラーを備えたXMMは、科学者達が星々から放射される全ての物資のサインを得るのを可能にしますと、XMMプロジェクトのチーフのロバートLaineが記者達に伝えました。 長さ4.5メーター(14.8フィート)直径13メーター(43フィート)のこの望遠鏡は、オランダの町NoordwijkにあるESAヨーロッパ宇宙技術センターからロッテルダムへ川を艀で運ばれ、それからクールーへと輸送されました。 フランスのライオネル・ジョスパン首相は、この打ち上げを輝かしい成功と歓迎しています。 「今日の打ち上げは、ヨーロッパ宇宙産業の革新的な能力とプロフェッショナリズム両方を示すものです。」とジョスパンは声明で述べています。 彼は、それがアリアン5型の前任機アリアン4型による50回連続打ち上げの1週間後に行なわれたことも指摘しています。 衛星市場を支配するアリアンスペース社 ESAの民間の腕となるアリアンスペース社は、世界の民間衛星打ち上げ市場を支配しています。 昨年、重量級衛星の打ち上げは約450億ドルの価値があると見積もられていました。 アナリストは、これから10年でこの市場は3倍に膨れ上がると予想しています。 アリアンスペース当局がLCIテレビで語った所によると、アメリカは最強のライバルとランク付けしているようです。 しかしヨーロッパは、低価格打ち上げで能力を成長させている中国企業にも対処しなければなりません。 アリアンスペース社の会長ジーンマリエLutonは、ヨーロッパはまだトップの座にあると言っています。 「今回新しい打ち上げを軌道に乗せたことで、我々は全ての競争相手に先んじました。」と彼は言っています。 前任機の2倍の重量とパワーを誇るアリアン5型は2000年に6回の打ち上げが設定されています。 アリアン4型はまだ引退せず、最高4トンまでのペイロードの打ち上げに使われます。 |