先週ロシアの宇宙当局者は、11月20日に予定されている最初のステーション構成部品の打ち上げを予定より10時間遅くできるかどうかをNASAに持ち出しました。
この要請は、ロシアの打ち上げのちょうど2週間半前に出され、アメリカの宇宙局は驚いて受け取りました。 スペースシャトル・エンデヴァー号は、12月3日の夜明け数時間前に第二のステーション部品を打ち上げる事になっています。 もしロシアがば彼らの打ち上げ時間を変更すれば、シャトルの打ち上げもそれに応じてずらさなくてはなりません。 もしこの予定変更が了承されれば、国際宇宙ステーションの軌道はミールにより近いパスに置かれます。 ヒューストン航空宇宙コンサルタントのジェームスOberなどの何人かのオブザーバー達は、これはロシアが12年になるミール・ステーションを可能な限り長く軌道に置いておく為の試みであると見ています。 補足すると、ミールと国際宇宙ステーションを近づけ近接軌道におけばロシアは、2つの宇宙基地間で装置の移動ができるのです。 今年始め、ロシアの宇宙局は、NASAに対して来年の夏ミールを引退させ彼らのお金とエネルギーの全てを国際宇宙ステーションにつぎ込むと約束しました。 しかし、ロシアの宇宙局内の何人かの(国家主義者に近い人たち)は、 ミールを大気で燃やして太平洋に落とす事に気が進まないようです。 シャトル・マネージャーのトミー・ホロウェーは、土曜日のジョン・グレンの 地球帰還に続いて「NASAのトップレベルのマネージャーは彼らの提案に対して の賛否を非常に慎重にロシアと再検討している」と語りました。 「計画のやり直しには、熱解析のやりなおしや新しいスケジュールへの適応、 適当だった全てのデータの再確認など重要で大変な量の作業がある」と彼は認識しています。 彼は、この結果が打ち上げ延期につながるかどうかは語りませんでしたが、この 決定は今週以内に下されると語りました。 国際宇宙ステーション最初の構成部品である電力と推進力タグはロシアで造られましたが、アメリカ合衆国によって融資されました。 第2のロシアの構成部品(いわゆるサービス・モジュール)の製造は、まだ不完全なままで止まっており、既にまる1年ステーションの組立てを遅らせています。 度重なる延期は、サービス・モジュールを間違いなく1999年半ばの打ち上げに準備できるように、アメリカに緊急財政援助を強制しました 。 Obergは、今回のロシアの要請を、信じられない妨害であると呼んでいます。 彼は、1年前ジョンソン宇宙センターで彼の仕事をやめました。 「この最後の瞬間での一見無害に見える『変更』は、昔ロシアが交渉で使った古い戦術のようで、無警戒のアメリカをまた襲った。」とObergは語りました。 「これは、技術的問題ではなく、アメリカとロシアの宇宙協力関係の心と将来の安定性につながる事だ。」と彼は付け加えました。 |