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宇宙でほぼ9年間地球の低軌道を回ってきた35,000のポンドのNASAのコンプトン・ガンマ線望遠鏡が、今春ハワイ近くの太平洋に燃えながら墜落する運命にあるかもしれません。
「我々は、それを再突入させる必要があるのかどうかを調べるチームを結成しました。」とNASAゴダード宇宙飛行センターの宇宙科学オペレーション計画マネージャーのプレストンBurchが述べました。 12月初めに、6億ドルのコンプトン・ガンマ線望遠鏡はそのジャイロスコープ・システムのうち、科学観測に最低必要な2個を残してその1つを失いました。 ゴダードでこの計画を運営しているエンジニア達は、この衛星を人が住んでいる地域から遠ざけるように安全に誘導するのに2個のジャイロスコープが作動している必要があるのか確かめていません。 「質問は次の通りです。我々は、事故を大目に見ることができますか？」 「もしその答えがイエスならば、我々はいつまででもそれを軌道上に置いておくことができます。」 「しかしその答がノーならば、NASAはコンプトンを3月14日にハワイの近くの大平洋上に落とすように誘導するでしょう。」 とBurchが述べました。 Burchによると「破片が落ちてくる範囲が重要です。」 エンジニアの推定値によると、幅26キロメートル（16マイル）長さ1,552キロメートル（962マイル）のおよそ40,000平方キロメートル（24,800平方マイル）の海域が危険区域となります。 スペースシャトル・アトランティス号から1991年4月5日に軌道投入されたコンプトン・ガンマ線望遠鏡は、少なくとも2年間軌道に乗って宇宙の起源に光を投げる電磁放射の情報を収集するように設計されていました。 科学観測が続けられている間、その要員数や予算は非常に少ないものでした。 コンプトンは、これまでスペースシャトルで配備された衛星の中では最重量級に分類されます。 1990年4月に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡はその大きさにもかかわらず10,000ポンド弱の重量です。 ハッブルと違って、コンプトンはその270マイル軌道で宇宙飛行士によって延命されるようには設計されていません。 エンジニア達は、コンプトンが安全に飛行できるかどうか決定する為に古い記録や消えたメモリーをより分けるのに多忙です。 2月16日に彼らは分かったことをＮＡＳＡのマネージャーに報告します。 コンプトンがスカイラブみたいにコントロールできずに墜落するという心配を彼らが取り除くことができなければ、彼らは3月14日にこの望遠鏡を再突入するように誘導します。 ----------------------------- コンプトンの現在位置は J-Track2.5で知ることができます。J-Track2.5のMAP上ではコンプトンは GRO と記されていますので注意して下さい。 コンプトン・ガンマ線望遠鏡のページ |