NASAのハッブル宇宙望遠鏡は前例がない明瞭さで泡星雲の写真を撮り、それが天文学者が初めて得体の知れないこのシステムを幾何学的にまた力学的に理解することに役立っていると宇宙望遠鏡研究所が声明で言っています。
はっきりとした球形の「泡」が、中央の巨星から吹いてくる激しい粒子の風ともっと静かな星雲内部との境界を作っています。 この星雲内の星は太陽の40倍の質量を持ち、星の表面から時速400万マイル(700万km/h)で粒子を吹き飛ばす星風の要因となっています。 泡の表面は実際には、風が周囲のより濃密な物質の中をかきわけて進むときに減速している突風の前縁に当たります。 泡の表面は均一ではありません。それは、その殻が外側に伸びて冷たいガスの領域と接触する時にそれぞれ違った密度に変化し膨張速度を落とすのでその結果波紋が起きたように見えるからです。 この星雲の北東よりも西南の方に多くの物資が存在しています。つまり風はその方向には多くは吹いていないので、中央星は幾何学的に泡の中央からずれています。 この泡星雲は、地球から7,100の光年のカシオペヤ座に位置しています。その直径は6光年で、科学者達はNGC7635星雲に属させています。 星と泡の表面の間の領域には、これまで見られなかった多くのループやアーク状のものが見えます。 ハッブルの高解像度の能力が、地上からでは不可能なこれらの詳しい形の考察を可能にしています。 リッジの下部は球面内にあるように見えますが実際にはガス領域内部にはありません。 ハッブルの天文学者によるとそうではなく、それはパーティーバルーンの外側を押しつけている手のように泡を押し上げているのです。 泡がリッジの中を通らずに上に上がるとき、超音速の風がリッジとぶつかる場所で明るく青いアークを形成します。 科学者達は、この「泡の中の泡」の領域は未知の部分が残ると言っています。 それは、2つの異なった風の衝突によるものなのかもしれません。この星風は、リッジから離れて流れ出す物資と衝突しているのかもしれません。 画像はここで入手できます。 |