初めて小惑星の軌道を回ることになる探査機が、木曜日に重要な制動と進路修正の操作を実施したと、ミッション管制官が述べました。
地球近傍小惑星ランデブー・ロケットNEARは、現在2月14日に到着予定の小惑星エロスからおよそ5,000マイル(8,000km)離れています。 NEARのスラスターは、アメリカ東部標準時の正午に90秒の燃焼を行ない、この探査機は時速43マイルから時速18マイルに減速しました。 今回の操縦は、NEARの飛行航路をおよそ60マイル(100km)目標に近づける方向に動かしました。 このオペレーションは、2月2日に予定されていて水曜日朝にNEARが「セーフ・ホールド・モード」に入った為に中止されたランデブー燃焼の修正バージョンでした。 「我々は、やり直し燃焼を案出して正しい道のりに戻ることができました。これは実際、この計画に弾力性があることを示しています。」とNEARミッションのディレクターのボブ・ファーカーは言っています。 2月8日に行なう次の燃焼で、NEARの接近速度を時速22マイルへ上げて小惑星へ向かう当初の経路へ戻します。 2月13日のフライバイはスケジュール通りで存続します。 このフライバイは、NEARを太陽とエロスの間に投入して、最適なライティングの下でこの小惑星を測量することができる唯一の機会を与えます。 メリーランド州ローレル応用物理研究所のミッション・マネージャーによると、NEARからのデータは、小惑星や彗星や太陽系の起源や組成に関する疑問を解く助けとなるということです。 この探査機は、長さ21マイル幅8マイル奥行き8マイルでエロスを測定します。 けい酸塩鉱物岩で構成されているこの小惑星は、空中回転するポテトのように離心軌道で回転しています。 NEARは、1996年2月にNASAとジョンズホプキンス大学応用物理学研究室の共同プロジェクトで打ち上げられました。 エロスは、1898年にこの小惑星を発見したドイツの天文学者Gustav Wittによって名付けられました。 NEARの現在位置 NEARの関連記事 NEARのホームページ |