X-光線検出の新技術を紹介するのはさておいて、日本人とアメリカの観測衛星が宇宙で最も冷たい物体になる栄誉をもらおうとしています。
従来機の10倍の精度で遠くのX線レベルを測定することができるX線センサーを搭載したアストロ-E衛星は、火曜日10時30分に打ち上げられる予定です。 「この新しいミッションは、我々が素晴らしいもの新技術の一片を宇宙の探査に利用するのを可能にします。」とNASAの宇宙構造進化計画の科学ディレクターであるアランN. Bunner博士は言っています。 この新しい観測装置は、NASAのゴダード宇宙飛行センターと日本の研究所が共同で開発したX線分光計(XRS)です。 他のX線検出器は、X線を電荷に変えてそれを集めて測定しますが、それとは対象的にXRSは、それぞれのX線光子が発生させる熱量を測定します。 1個の光子の熱量を感じる為に、XRS検出器はとてつもなく低温に冷やされなければなりません。それは0.060の度ケルビンつまり華氏-460度という温度です。 この状況でXRS検出器は、本質的に宇宙の中で最も冷たい物体となります。 全ての熱が奪われる絶対零度と呼ばれる温度は0.0ケルビンです。最も冷えた宇宙でたかだか3ケルビンです。 「X線の測定精度の向上は、我々の本質的な全てのタイプのX線放射源に関する理解を基本的に改変させることができます。」とゴダードでのXRS主任研究員のリチャード・ケリー博士は言っています。 アストロ-Eの目標は、銀河や巨大ブラックホール、中性子星、超新星の残骸、太陽の10,000倍の活動をしている恒星のコロナなどで、化学物資が宇宙でどのように作られるのかを研究します。 7月に打ち上げられたチャンドラX線望遠鏡は、X線画像の生成で優れていますが、アストロ-Eは、スペクトラつまりX線光りの「色」生成において優れた能力を発揮します。 この点で言えばアストロ-Eは、チャンドラが観測した光を解析してX線を作っているガスの温度や速度や組成を決定し、チャンドラを補います。 アストロ-Eは、M-5ロケットで日本の九州の南端にある鹿児島宇宙空間観測所(内之浦)から現地時間で火曜日の午前10時30分に打ち上げられます。*打ち上げは水曜日午前10時30分に延期になっています この観測衛星の寿命は5年間と予定されています。 |