これまでで最高の地球地図を作るミッションを短縮させる恐れがある欠陥バルブの為に、NASAの技術陣は、シャトル・エンデバー号の燃料消費量を綿密に監視しています。
シャトルの197フィート(60メーター)のレーダー・マストの端にあ故障した窒素ガス弁は、このミッションを危険にさらしています。 バルブが土曜日に動作しなくなったので、エンデヴァー号は宇宙での姿勢バランスを微妙に保つのに自分の制御ジェットを使っています。 追加されたスラスター燃焼は、予定よりもより多くの燃料を使いますが、クルーの地球レーダー走査作業を妨げたり収集されるデータの品質を落とすものではありません。 毎日必要な巧妙な『フライ・カースト(姿勢制御)』操縦 宇宙局のミッション管制室は、シャトルのレーダー・マストが前後に鞭打つのを防ぐフライ・カーストと呼ばれる難しい操縦の際に使われる燃料消費量に特別に注意を払っています。 シャトルは、超高層大気が徐々にシャトルの高度をひき降ろす低軌道の中を飛行しています。 したがって、クルーは、毎日エンデヴァー号の高度をわずかに上昇させる姿勢制御の為にオンボード制御ジェットの推進力を慎重に調整しています。 シャトルは、国際宇宙ステーションに飛行する時の高度240マイル(386キロメートル)よりもかなり低い高度およそ150マイル(241キロメートル)を飛行しています。 エンデヴァー号のカーゴ・ベイから突出するマストは、宇宙で飛行する最長の固定施設です。 その遠端の精巧なレーダー・アレイは、NASAが既存の世界地図の30倍の精度の地図を作ることができると保証するデータを集めるのに使われます。 次の日曜日まで続けられることになっていたマッピング・ミッションは、1ペニーの重量に匹敵する力を発生させるように設計されたバルブが故障した為に、1日ほど早く終わる可能性があるとフライトディレクターのルロイ・カインは言っています。 エンジニア達は、シャトルの燃料を節約するのを助ける為にマストの先端に冷却ガスの噴出バルブを設けていました。 スラスターの燃焼がないと、シャトルとマストは常に右側が上がるように横転しようとします。 このマッピング・ミッションでは、エンデヴァー号は尾翼を進行方向へ向け、カーゴベイのアンテナを地球に向けるために、上を下にして飛行しています。 一方で、初期のマッピングデータは「これまで完全に目に見えなかった地形が見える」と科学者達を興奮させています。 「低解像度の画像を少し見ただけでも、今日ある最高の地図でさえも全く見えない地形がたくさん見ることができます。」と科学者のKobrickは言っています。 エンデヴァー号は、月曜日の午後までにユーラシア大陸に匹敵する5440万平方キロメートルを少なくとも一回はマッピングしたとNASAは言っています。 およそ2000万平方キロメートルが、少なくとも二度かそれ以上の回数マッピングされてきました。 NASAによると90秒ごとにフロリダほどの面積がマッピングされるということです。 宇宙局は、地球の地形のおよそ70パーセントを少なくとも2度マッピングすることを望んでいます。 この地図は、北はハドソン湾から南はホーン岬まで広がります。 もしNASAがなんとか燃料問題を処理できれば、エンデヴァー号の6人の宇宙飛行士は、2月23日にフロリダのケネディ宇宙センターへ機関する予定です。 エンデヴァー号の国際乗組員は、アメリカのミッション・コマンダーのケビン・クルーゲルに率いられています。 |