11月17日と18日地球が彗星の塵の中を通過する時、世界中の天文ファン達は
33年で最も素晴らしい流星雨を見るかもしれません。
しし座流星群は、その流星の筋を後方にたどるとそれが獅子座から飛んでくるように見えるのでそう呼ばれており、毎年11月地球がテンペル・タットル彗星が残した塵の中を通過するときに小さなファンファーレとともに起こります。 33年ごとに、この彗星は太陽系内部で、太陽近くに流れる粒子の群となる塵をまき散らしながら疾走していきます。 地球は太陽の回りの軌道を巡りながら、この彗星の跡をかき分けて進みます。そして強力な重力でこの塵を引き寄せます。 「流れ星」の雨は、実はこの彗星の塵や流星体が空を燃えて突き抜ける時に残す光跡なのです。 メテオ(流星)という言葉は、天にきらめく光りという意味で、古代ギリシャ人によって作られました。 しし座流星群を最高の条件で見れるかどうかは、天候やあなたが世界中の何処に住んでるかに依ります。 理想的な条件の基では、1時間につき最高5,000個の流星が見えるでしょう。 18日の午前3時から6時の間は、アジアやオーストラリアの観測者達は、市街の光りや樹木から逃れて郊外へ出かけるべきです。 世界でこの地域の人たちは流星雨のピークを見る事ができるでしょう。 他の所では、日中にピークの時間が来ます。しかしそれでも観測者達は、17日火曜日の午前3時から6時の間か18日水曜日に空を横切る流星を少しだけ見る事ができるはずです。 流星雨を見るのに特別な装備は必要ありませんが、もっと劇的に見る為には市街の光から逃れて暗い地域へ出かける必要があります。 この接近遭遇は、天文学者達にとっては一生涯のチャンスなのですが、ある意味では脅威でもあるのです。 飛来する粒子が地球上空22,000マイル(35,500 km)の軌道にいる500個あまりの衛星を損傷させるか、電気パルスを発生させ衛星のコンピューターを破壊してしまう可能性があるのです。 そのような人工衛星は、世界中に気象データやテレビ信号または軍事情報のすべてを提供しています。 「宇宙時代が始まってから流星嵐は初めての事です。我々が収集したデータ全ては衛星を護る為に使われます。」と流星雨を監視するのを手伝っている天体物理学者のピーター・ブラウンは語りました。 |