再建者が現れなかったので、イリジウム衛星携帯電話会社は、閉鎖するかもしれないと言っています。
金曜日イリジウム社は、破産裁判所に、衛星携帯電話サービスの適切な再建者が見つからず、真夜中までに55,000人の顧客のサービスを停止したいと申し立てました。 この申し立ては、イリジウム社に対して、低迷する需要と総額44億ドルの負債に悩む66機の軌道上衛星の新しい再建者が見つかったかどうかの公聴会が開かれる予定時間のほんの数時間前になされました。 イリジウムの創設者であり最大の投資家モトローラ社は、金曜日午後11時59分(アメリカ東部時間)18日午後1時59分(日本時間)にイリジウムサービスの停止を準備しています。その後すぐにイリジウム衛星は顧客サービスから切り離されて地球の大気で燃え尽きさせられます。 イリジウム社は、現在の総額がおよそ44億ドルにのぼる負債の支払いができずに、昨年8月に債権者から破産防止請求を提出されていました。 イリジウム社は、昨年夏からは3倍以上になった50,000人の加入者を抱えていますが、その数は、この会社の大手投資家のモトローラ社や他の後援者からの運営資金提供なしで負債を出さずに運営させるにはほど遠いレベルです。 1998年遅くに開始されたこのサービスは、非常に高い料金(1端末機が3,000ドルと1分間の通話が最高で7ドル)やその大きくて不恰好な端末機器に対する不平にあって、出足からつまずいていました。 昨年夏にこの通話料金は大幅に引き下げられましたが、需要を活性化させるには遅すぎました。特にここ数ヵ月で新しいサービスを発表したグローバルスターと呼ばれるライバルも登場しました。 イリジウムを購入する可能性のあるバイヤーとの話し合いが今日午前まで続けられましたが、有望な再建者は結局現れませんでした。 名の知られた唯一の入札者は、個人的にテレコミュニケーション会社を所有するロスアンジェルスクレセント通信社のオーナーのジーンCurcioのみでした。 Curcioは、モトローラ社に少なくともあと2ヶ月衛星の運営を続けて欲しかったようです。しかし、イリジウムの創設者のモトローラ社は、この衛星ネットワークの運営を真夜中を過ぎて続ける気はないと言っていました。 イリジウム事業廃止について(日本イリジウム株式会社) これまでの経緯(日本イリジウム株式会社) |